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「私塾のすすめ」を読んで

齋藤孝さんと梅田望夫さんの「私塾のすすめ」がスゴ本すぎて衝撃を受けた.
赤ボールペンを片手に2回も読んでしまった.定期的に読み直したい一冊だ.

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

いろいろなところで書評されているし,ここでは簡単に僕の感想を述べるに留める.
とにかく必読の1冊だとお薦めできる.

二人の共通する「思い」を一言で表現すれば,「私塾願望」と言えます.
志を同じくする仲間と熱く語り合い,学びたい.
中心には信頼できる人格と力量を併せ持った師がいてくれる.
p.11

僕は「自分を成長させたい」と常に考えて行動をしてきた.
しかし大学では僕と同じ志を持った人に出会うことはほとんどなく,一人で自分を伸ばそうと努力をしてきた.
だからこそ,僕の就職活動における企業選びの第一条件は「共に成長できる環境か」である.
私塾のすすめを読み始めてすぐにわかった.
僕がこれまで抱いてきた(そしてこれからも抱く)この気持ちは「私塾願望」だったんだなーと.

ロールモデルを自分のために消費していいんだと.
僕も,猛烈な勢いで消費しますね(笑).
僕にとっては,そういう偉大な人の人生が日々を生きるための燃料みたいなものです.
p.27

僕は「ウェブ時代をゆく」を読んでいないので,このロールモデル思考法を知らなかった.
それでも僕には身近に心から尊敬できる人が2人いて,自分がその方たちに少しでも近付けるようにと日々の努力を行ってきた.
これはある種のロールモデルを展開していたような気がする.
これからは,ロールモデルに対してより強い意識をして,自分のために消費していきたいと考える.


教育に関して,梅田さんは

個人的には「上を伸ばす」ことに興味があります.
やる気があって目を輝かせている人がどんどん伸びていくのを促したり,支援したり,手伝ったりということに,僕自身は強い関心があります.
p.69

というスタンスで,齋藤さんは

僕自身のメンタリティとしては,「みんな伸びる」と思ってやっています.
p.73
やる気のない,ぐたっとした雰囲気の連中を変えていくというのが,むしろ快感だったりします.
p.78

と述べいて,この差が興味深い.

僕は第一に「自分の成長」を大切にしていて,その中で周りの仲間も共に成長していける環境が素晴らしいなーと考えるため,他人を伸ばすことを第一に考えることはできないが,あえて僕が教育者になったとして考えると,梅田さんの思考に近いと思う.
やっぱりやる気に満ち溢れた人と触れ合っていたい.


そんなところで終わりにしよう.
とにかく「私塾のすすめ」はおすすめ.