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プレゼンを上手く見せるちょっとした3つの工夫

社内の部門会議などでプレゼンをする機会が多々あるのだが,「プレゼンが上手かった」だったり「真面目さと笑いのバランスが良かった」だったり「ベンチャー企業の社長みたいだ」だったり,社交辞令か冷やかしか何かかと思ってしまうような感想を頂くことがよくある.ただ普段の自分はと言えば,とにかく早口で滑舌も悪く,お世辞にも喋りが上手いとは言えないという自信がある.それなのにもなぜプレゼンが上手いと言ってもらえるのかという点を考えた時に,ちょっとした3つの工夫が思い浮かんだ.せっかくなのでまとめておこうと思う.

プレゼンテーションマウスは必需品

大学院時代の学会発表の場や社内の様々な発表を見ていても,ほとんどの人がノートパソコンの前に立って,Enterでスライドを進めたり,矢印キーでスライドを戻したりしていると思う.別にこのスタイルを批判する気はないのだが,ノートパソコンの前に立ってプレゼンをしてしまうと,プレゼンのアンチパターンが誘発されやすくなるのではないかと思っている.具体的にはノートパソコンの画面に表示されている自分の発表資料を凝視してしまって聴講者に問いかけるようなアピールができなかったり,そもそも声の通りが悪くなったりという点である.

そこで自分が心掛けているのは,スクリーンの前に立って,聞いている人に自分の全身を見せながら,一人一人の目を見ながらプレゼンをするスタイル.当然そのためにはスライドを遠隔操作する機器が必要で,ここ数年「」を愛用している.R800の気に入っている点は,まずその操作感で,スライドを前後させるボタンだったり,プレゼンテーションを開始するボタン(パワーポイントでいうF5)だったり,非常に押しやすく持ち手にフィットするデザインが秀逸だと感じている.またレーザーポインタが搭載されていることもプレゼンテーションマウスの必須条件だと思っているが,特にこのR800ではグリーンのレーザーポインタになっている点もヤバイ.他にもたまに使う機能としてはタイマー機能があって,ちゃんと時間の経過をバイブレーションで伝えてくれるので,プレゼンが盛り上がりすぎて時間の感覚が飛びそうなときも,このバイブレーションで現実に引き戻してもらえる.ただ特にここで伝えたいのは,スクリーンの前に立ってプレゼンをするには何かしらの遠隔操作をする機器が必要で,例えそれがワイヤレスのマウスであってもいいと思うし,プレゼン操作のための登壇者を用意するでもいいと思う.プレゼンの立ち位置を変えるだけで,聞いている人の印象は大きく変わるし,またスマートなプレゼンテーションマウスを使いこなしているとよりカッコ良く見えるのかもしれない.参考までにザッカーバーグのとあるプレゼン動画を貼っておく.ちなみにレーザーポインタは差し棒ではないので,ビュンビュンとポインタを振り回してはダメ.そっと該当するところにレーザーを当てる.別にずっと当て続ける必要なんてないので,ある程度当てて聞いている人に認識してもらった段階で話だけに戻っていいと思う.

LOGICOOL プロフェッショナルプレゼンター タイマー機能・LCD搭載 R800

LOGICOOL プロフェッショナルプレゼンター タイマー機能・LCD搭載 R800

ショートカットを駆使する

プレゼンの場でショートカットを駆使するのは本当に重要だと思う.操作効率が良いし,聞いている人からしても発表慣れしていてスマートだなという印象を持ってもらえるはず.しかしパワーポイントのショートカットに関してはもういくらでも既出の情報があるにも関わらずショートカットを使えていない人が多いこともまた事実だと思っているので,改めて超重要な4種類だけ復習しておく.既に同じようなことが書かれているので,合わせて「WordPress › Error」も参照してもらえればと.

プレゼン開始のためにマウスで「スライドショー→実行」を選ぶのは本当にやめて欲しい.「F5」以外に選択肢はない.自分の場合はどんな偉い人が講演に来てても「スライドショー→実行」を使っていたら即ダメフラグが立ってしまう.他にも発表後に途中のスライド出したい時に表紙からEnter(矢印)連打でページをめくっていくのも本当に見苦しくて困る.そこは「Shift+F5(バージョンによる)」だったり,「ページ番号+Enter」を覚えてくれよと言いたくなる.

次にプレゼン中に「b(black)」と「w(white)」を使ってスクリーンを初期化するコツ.やはり発表中はスクリーンの図やグラフが存在感たっぷりで注目されやすいので,どうしても自分の話に注目してもらいたいというときに絶大な効果が得られる.ちなみにR800ではこの機能は提供されていないので,プレゼン中にスクリーンの初期化が必要な場合は,話しながらそーっとノートPCの前に戻りショートカットを使うという流れになる.

最後にR800やレーザポインタを持っていない人のために代替案として,パワーポイントのポイント機能は使いようによってはかなり優れもの.スライド上にペンやフェルトペンや蛍光ペンで書き込むことができるので,質疑応答のときなどに効果的に使える.個人的には黄色蛍光ペンが好きだったりする.ちなみに原始的なアイテムだとやはり差し棒で,自分専用の差し棒を購入しておいてもいいと思う.

コクヨ 指示棒 サシ-2

コクヨ 指示棒 サシ-2

プレゼン資料にこだわりを持つ

マイクロソフト標準のテンプレートを使うんじゃなくて,プレゼンの内容や予想される雰囲気に応じて自分専用のテンプレート(.pot)を選べるとスマート.自分の場合は,社内でのプレゼンが多いので,社内で提供されているテンプレートを自分用にカスタマイズして数種類保存している.特にこだわるのはフォントで,自分のパワーポイントでメイリオフォント以外のフォントは絶対に使わない.メイリオ最強.また他人のノートPCでプレゼンをすることもあるが,XPだとメイリオフォントがデフォルトで入っていないので,基本的にフォントの埋め込み(フォントを埋め込む保存--PowerPoint・パワーポイント)までしている.