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自己流ポモドーロを実践している話

仕事中はポモドーロでタイムマネジメントをしていて,ポモドーロ歴で言うともう2年以上続けていると思う.個人的にポモドーロって結構有名なのかなという印象だったけど,案外知らない人も多いみたいで,僕のサブディスプレイで常に動いているポモドーロタイマーを見て「これは何?」と聞かれることもある.

今回は自己流で実践しているポモドーロに関して,そして改めてポモドーロの原則を振り返るために「ポモドーロテクニック入門」を読み直してみて感じたこともまとめてみようと思う.

ポモドーロとは

ポモドーロを簡単に表現するなら「タスクを30分間(5分間は必ず休憩する)のタイムボックスで区切り,そのタイムボックスを繰り返していくこと」と言える.タイムボックスの中では必ず1つのタスクにフォーカスすることで,雑念に左右されること無く集中することができる.ポモドーロとはある意味で「条件反射」だなと思っていて,タイムボックスに入り込むことで集中力を取り戻せるようになる.ちなみに5分間の休憩のことを「セットブレイク」と呼んだりもする.

以下に公式サイトがあってトマト型のタイマーも売ってるけど,買う必要はないと思う.もしポモドーロタイマーアプリでは無く,ギリギリギリと物理的にタイマーをセットする行動に対して「条件反射」を得たいのなら買っても良いのかもw

Tomato One ( 旧 Pomodoro One )

Tomato One - Free Focus Timer

Tomato One - Free Focus Timer

  • Median Tech, s.r.o.
  • Productivity
  • Free

ポモドーロタイマーアプリは「Tomato One」をずっと使っていて,シンプルで便利だと思う.昨日の帰りにポモドーロ履歴をキャプチャしてみて,少し働き過ぎ感はあるけど,こうやって毎日のポモドーロ数を振り返ることができる点も Pomodoro One の良さだと思っている.ポモドーロが少なかった日は MTG が多かった日で,ポモドーロが多かった日は自分のタスクに集中できた日(もしくは単純に忙殺されていた日)と言える.

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もし時間を余してタスクが終わった場合

タスク規模が小さかったり,集中したことで想定以上に早く終わった場合などに時間が余ることはある.そのときは余った時間を有効活用するためにそのポモドーロの作業を振り返ったり,関連するスキルを深めたりという時間に当てる.別のタスクに取り掛かることはしないようにしている.「ポモドーロテクニック入門」にも同様のことが書いてあって,本書では「強化学習に当てる」という表現で書かれている.

「ポモドーロテクニック入門」を読んだ

ポモドーロの原則を知ることができる良本だと思う.脳科学的な話や,昨年流行ったルーティンに関する話,そしてポモドーロをチーム活動に適用する話なども書かれている.

「割込み」に関しては現実問題難しいテーマだなと思う.ポモドーロ中に別の作業を思い出したり,ふとアイデアが湧いてきたりすることもあり,こういう内部的な割込みに関しては,その場で書き出して忘れるようにしている.またチームで働いている以上,メンバーと会話をする機会も多く,質問を受けたら「ポモドーロ中だから待って」と絶対に言わないようにしている.そこはポモドーロを中断してリセットする判断が正しいと思う.その頻度が極端に多いのであれば,それは別の問題なんじゃないかと...!

今回本書を読み直したことで,今までの自分のタスクの表現が間違っていたことに気付くことができた.今までは「○○を実装する」のようなタスク名にしていたけど,今後は「ユーザーが○○を登録できるようにする」のように結論をベースに書くようにしたいと思う.スクラムでプロダクトバックログを洗い出すときと同じだと思って,凄くスッキリした.

項目を書くときは、やるべきことを書くのではなく、作業が完了したらどのような状態になるかを書いてください。

タスク管理に Togoo を使う

ポモドーロにおけるタスク管理として,今までの経験上,メモ帳に書いたり,付箋に書いたり,テキストエディタに書いたりと試行錯誤をしてきたけど,最近は自分で開発した Togoo を使っている.Togoo に関しては別の記事に書いてある通りだけど,CLI で手軽にタスク管理ができるという側面がポモドーロとマッチしているなと感じている.またチームではメインのタスク管理ツールとして Trello を採用しているけど,出社して1回目のポモドーロで Trello から togoo にタスクをブレイクダウンするようにしている.

github.com

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自己流ポモドーロの特徴

自己流ポモドーロで特徴的と言えるのは「あえてコンテキストスイッチを起こしている」ことだと思う.「業務でプロダクションコードを書くタスク」の次に「別案件のアーキテクチャ設計のタスク」に着手したり「OSS のコードを書くタスク」に着手したりしている.本を読むポモドーロを混ぜることもある.コンテキストスイッチが起こるため非効率だという見解もあるとは思うけど,個人的には「収穫逓減の法則」を避けるべきだと考えている.

大好きで何度も読んでいる「ちょっとした勉強のコツ」という本(超オススメ!)に「小学校の時間割は教科がコロコロと変わるけど学習効率を考えると最適である」という話が書いてあって昔に衝撃を受けた.自分自身,あまり集中力が続かないこともあり,あえてコンテキストスイッチを起こすことで,ポモドーロに集中できていると実感している.

三時間も同じことをしていると、疲れる。疲れるだけでなく、あきて、いやになるのである。時間が長くなればなるほど学習の効率は低下する。収穫逓減の法則は学習、勉強にもあてはまるようだ。

まとめ

もし業務中に集中力が続かないなと感じる人がいたら,是非一度ポモドーロを試してみては?「ポモドーロ = 個人版スクラム」と言い換えることもできる.そして型にハマる必要はなく,臨機応変に自己流のポモドーロを育てていくことが1番重要だと思う.

目指せポモドーロマスター!