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本質を追求することを習慣化しよう /「シンプルに考える」を読んだ

書店でたまたま目に止まって買った「シンプルに考える」を読んだ.

計40個の鉄則が紹介されていて,本文もシンプルにまとまっている.数時間で一気に読むことができた.

  • 第1章 : ビジネスは「戦い」ではない
  • 第2章 : 自分の「感性」で生きる
  • 第3章 : 「成功」は捨て続ける
  • 第4章 : 「偉い人」はいらない 
  • 第5章 : 「余計」なことは全部やめる
  • 第6章 : 「イノベーション」は目指さない

シンプルに考える

シンプルに考える

6. 会社は「人」がすべて

「お金」や「企業ブランド」を求める人は採用せず,「どんな仕事をしたいのか」や「どんな夢を叶えたいのか」という情熱を持った人を採用するという話だった.そして「優秀な人材」はさらに「優秀な人材」を引き寄せるため好循環が生まれると.読んだときに Google の採用方針と似てるなと感じた.とにかく採用は重要で,誤った採用をしてしまうと組織全体に悪影響が出ることもあるので,慎重に意思決定をしたい.

8. 「お金」や「名誉」を求めない

常に厳しい場所に身を置くことで,日々成長できるという話で,とても共感できた.僕も今の会社に転職するときに年収が結構下がったけど,全く気にしなかったし,とにかくウェブ業界に挑戦してみたいという気持ちしか無かった.「結果は自ずとついてくる」と信じる気持ちが重要.

11. 「空気」を読まない

職場で批判されることより,ユーザーのニーズとズレてしまうことを恐れるべきで,そのためには変に空気を読まずに指摘することも重要という話.まさに「それな」だった.

なぜ、調整が行われるのか?職場の空気を読むことが、仕事の目的になってしまっているからです。これでは本末転倒です。会社は社員同士仲良くするためにあるのではありません。あくまで、ユーザーに喜ばれるものをつくる場所です。そのためには、職場の空気を壊すことを恐れてはならない。軋轢を恐れてはならないのです。

14. 「確信」がもてるまで考え抜く

直感的なアイデアが重要であると同時にそのアイデアの正当性をロジカルに説明できるまで叩く必要がある.そのサイクルを速く回すことで最善のアイデアが出てくるという話.今までの経験的に,アイデアを少しでも叩かれると人格を否定されたように感じて怒ったり,機嫌を大きく損ねてしまったりする人もいる.そういうメンバーがいると「怒らせないように空気を読む」ことにもなるし,中途半端で非ロジカルなアイデアのまま機能をリリースして誰にも使われない結果に繋がるし,組織全体のボトルネックになってしまう.考え抜くことを習慣化した組織にしたい.

まとめ

本書を読んでいて,タイトルの「シンプルに考える」というのは「本質を追求する」と言い換えることができるなと感じた.卓越したリーダーほど「何をやるか」決めるよりも「何をやらないか」決めることを重要視しているのではないだろうか.何事も「シンプルに」考えたい.