kakakakakku blog

Weekly Tech Blog: Keep on Learning!

オンライン研修に悩むあなたへ /「オンライン研修ハンドブック」を読んだ

インストラクターとしてオンライン研修を担当しているなら必読とも言える「オンライン研修ハンドブック」を読んだ感想をまとめる.実は "2021年7月頃" に購入して1度読んでいたけど,書評記事はまだ書いていなかった.今さらながら実体験(インストラクター経験4年半以上/オンラインは2年半ほど)と比較しながらポイントをまとめておこうと思う❗️

本書は本当に素晴らしくて,インストラクターの悩みを解決し,インストラクターとしての習熟度を数段階引き上げてくれる.1度読んだら,今度はインストラクター仲間と意見交換をしながら読み進めるとより効果的だと思う.また本書に依存しすぎる必要はなく,実際のインストラクションの場で最適な解を見つけるべきで,その選択肢を学べる一冊とも言える.

今回の記事を書くにあたって,表記揺れにならないように以降は「本書の用語(以下参照)」にあわせることにする💡

  • オンライン研修(他には "オンライントレーニング" や "オンライン講義" と言ったりもする)
  • 講師(他には "インストラクター" や "先生" と言ったりもする)
  • 参加者(他には "受講者" や "お客様" と言ったりもする)

オンライン研修ハンドブック

オンライン研修ハンドブック

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目次

目次を見るだけで講師なら必読感が伝わると思う💡

  • 第1章 : 学習効果を高めるオンライン研修とは
    • 1-1 オンライン研修に関するよくある誤解
    • 1-2 応急措置
    • 1-3 効果的なオンライン研修の基本
  • 第2章 : 参加者主体のオンライン研修の基本原則
    • 2-1 大切なのは講師ではなく参加者
    • 2-2 伝えたからと言って、相手が学んだとは限らない
    • 2-3 研修の目的は「結果」を出すこと
    • 2-4 プロセスとして「研修」を設計する
    • 2-5 インストラクショナルデザインの重要性
  • 第3章 : 参加者主体のオンライン研修をデザインする
    • 3-1 学習の法則
    • 3-2 時間配分 ー「90/20/4」の法則
    • 3-3 研修の構成 ー CSR:コンテンツ・参画・リビジット
    • 3-4 研修の構成順序 ー EAT:経験・気づき・理論
    • 3-5 参加者が主体的で安心して学べる学習環境をつくる
    • 3-6 学習スタイル
    • 3-7 記憶のメカニズム
    • 3-8 アクティビティをデザインする ー CORE:クロージング・オープニング・リビジット・エナジャイザー
    • 3-9 研修デザインのステップと作成例
  • 第4章 : 参加者主体のオンライン研修のファシリテーション
    • 4-1 なぜファシリテーションが必要なのか
    • 4-2 オンライン研修でのファシリテーションの特徴
    • 4-3 適切な人数を設定する
    • 4-4 アクティビティの効果的な進め方
    • 4-5 アクティビティのインストラクション
    • 4-6 問いかけ・質疑応答
    • 4-7 プロデューサーの役割
  • 第5章 : 困った場面とその対処法
    • 5-1 困った場面とその対処法

正誤表サイトはなさそうだったけど,読みながら気付いた誤植も列挙しておく.

  • 目次
    • 参加者いる参加者がいる
  • 第1章
    • 内臓内蔵
    • できないでしょ。できないでしょう。

第1章

"第1章" では,オンライン研修とは何なのか?どんな誤解があるのか?参加者主体とはどういう意味なのか?など,基本的だけど重要な基礎知識がまとまっている.オンライン研修が一方通行になってしまったり,参加者のリアクションがなかったり,沈黙が恐くなってしまったりするときにどうするべきかなども載っている.

そして「講師に求められる3つのスキル」もしっかりとまとまっている.講師をしていると当たり前ではあるけど,これから講師を目指そうという人には参考になるはず.

  • 研修デザイン(インストラクションデザイン)
  • デリバリー
  • ファシリテーション

逆に僕は同意できなかったプラクティスもあった.例えば「誤解② : オンライン研修で講師の存在をアピールする必要はあるのか」に関しては,参加者が主役であることは同意だけど,講師自身も研修コンテンツに含まれると思っているため「講師が誰だったのか思い出せない」なんて言われたら残念に感じてしまう.僕は講師という仕事は「美容師に似ている」とよく表現している.美容師さんの腕を信頼して指名することがあるのと同じように,講師自身も学びの立役者であるべきだと思う.

また「講師の自己紹介は後回しにする」というプラクティスも同意できなかった.僕が参加者だったら「この講師はどんな経験を持った人なんだろう!信頼できるのだろうか!」という見極めを最初にしたいと思う.きっとこれは1個前の話と繋がっていて「講師の役割」という観点で本書と僕の感覚が違うんだと思う.こういった「違い」を味わいながら読み進められるのも本書の素晴らしいところだと思う.

他にも "ブレンディッドラーニング" や "同期と非同期の融合" や "ソフトオープニング" などのプラクティスも紹介されている.他の書籍にも関連していて,このあたりは併読しておくと良さそう.

第2章

"第2章" では,参加者主体にするためのプラクティスやアンチパターンが紹介されている.特に「講師都合」という表現があって,非常に刺さった.例えば,以下は必ずしも必要ではないのに講師都合(講師がやりやすいから...など)で参加者に求めてしまっているアンチパターンとして挙げられていた.今後「それって講師都合だよね?」っていうパワーワードを使っていきたい❗️笑

  • カメラを常にオンにしてもらう(本当に必要なの?逆に集中を妨げてしまうのでは?)
  • 研修開始時に全員に自己紹介をしてもらう(本当に必要なの?プレッシャーに感じてしまうのでは?)
  • 発言の順序を指定する(本当に必要なの?なぜそんなことまで指示されないといけないの?)

さらに研修効果の測定として「カークパトリックの4段階評価法」なども詳しくまとまっている.理解していても,特に Level.3 と Level.4 は測りにくかったりすると思う.それでもオンライン研修を「ただやって終わり」にしないという気持ちは常に持っておくべきだと思っていて,普段から強く意識している❗️

  • Level.1「反応 : 研修に対する満足度を測る」
  • Level.2「習得 : 研修で学んだことの習得度を測る」
  • Level.3「行動 : 研修で学んだことの職場での実践度を測る」
  • Level.4「成果 : 研修がビジネスにもたらした成果を測る」

他には「オンライン研修は対面研修よりも事前の研修デザインが求められる」と書かれていて「それな!!!」という気持ちだった.だからこそ,一方通行に予定通り進んでいるオンライン研修を見ていると,あまりデザインが練られていないなーと感じる.

第3章

"第3章" では,どのように研修デザインをするのかがまとまっている.例えば,以下の「学習の法則」は参考になる."くわっ" というのは「学んだことを教えられるレベルになってはじめて本当に習得したと言える」という話のこと.

  • 法則 1 : 学習者は大きな身体をした赤ちゃんである
  • 法則 2 : 人は自分が口にしたことは受け入れやすい
  • 法則 3 : 習得はいかに楽しく学ぶかに比例している
  • 法則 4 : 行動が変わるまで学習したとは言えない
  • 法則 5 : くわっ、くわっ、くわっ

他にも「90/20/4 の法則」「リビジット (revisit)」などのプラクティスも紹介されている.特にオンライン研修中にインプットが多すぎると情報が溢れて吸収できなくなってしまうため,リビジットで参加者自身が理解を整理する時間を取ったりする.本章の後半にはリビジットのポイントなども詳しくまとまっている.

第4章

"第4章" では,ファシリテーションに関するプラクティスがまとまっている.特に「参加者を巻き込む」という観点で3種類の図解があってわかりやすかった.以下には個人的に少し形を変えた図を作ったので載せておく.オンライン研修では「2. 講師と1人の参加者の対話のみ」をよく見る.一見すると巻き込めているように思うけど,さらにそこから「3. 参加者同士の対話」まで昇華できると最高だと思う❗️

ファシリテーションに関しては前に書いた以下の記事も参考になると思う.

kakakakakku.hatenablog.com

さらに「安心できる場を作る」「匿名性のあるツールを使う」「クローズドクエスチョンを活用する」などのプラクティスも載っている.2022年11月に出演したポッドキャスト fukabori.fm (第84回) で話した話にも関連していると思う.あわせて聴いてもらえればと❗️

fukabori.fm

第5章

"第5章" では,よくある課題に対する対処がまとまっている.何かしら困っている課題があるのではないだろうか❗️

  • 研修デザインについて
    • [1]どうしても一方的に話してしまう
    • [2] 反応がないと話しにくい
    • [3] 配付資料は手元にあったほうが良いと思うが、印刷したものを送ることができない
    • [4] アクティビティのネタが思いつかない
    • [5] 「一部の参加者はオンライン、ほかの参加者は対面で……」というリクエストを受けた
  • テクニカル面(講師側)
    • [6] 手探りでやってはいるものの、オンラインプラットフォームを使いこなせる自信がない
    • [7] 使ったことのないプラットフォームでの実施を依頼された
    • [8] インターネットの接続や機器類など、予期せぬトラブルに対応できるか不安がある
    • [9] 自分のカメラ映りが気になる
    • [10] 講師はリモートで、参加者は集合している
  • テクニカル面(参加者側)
    • [11] 参加者の環境が心配
    • [12] 参加者の属性的に用意しているツールが使えるかどうか不安
    • [13] スマートフォンやタブレットからの参加者がいる
  • 参加者への対応
    • [14] 参加者の様子が見えず、伝わっているかわからない
    • [15] 参加者との関係構築がしにくい
    • [16] ディスカッションが活発ではない、対話が進まない
    • [17] 想定外のコメントや挑戦的な質問がくる
    • [18] 寝ている、明らかに研修に集中していない参加者がいる
    • [19] 発言するけれどポイントがずれている
    • [20] 同じ人ばかり発言する
    • [21] 講師を質問攻めにする

まとめ

「オンライン研修ハンドブック」を読んだ感想をまとめた.

本書は本当に素晴らしくて,講師(インストラクター)のバイブル的な一冊❗️おすすめでーす✌

オンライン研修ハンドブック

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Playwright for Python: a タグの href 属性を取得する

Playwright for Python でリンクタグ a タグの href 属性から URL を取得するときは,Locator オブジェクトで get_attribute('href') のように実装する.

page.locator('h1#title > a').get_attribute('href')
page.locator('h1.entry-title > a').nth(0).get_attribute('href')

サンプルコード

以下の例では kakakakakku blog のブログ名と最新記事の URL を取得している.

from playwright.sync_api import sync_playwright

with sync_playwright() as p:
    browser = p.chromium.launch()
    context = browser.new_context()

    page = context.new_page()
    page.goto('https://kakakakakku.hatenablog.com/')

    # https://kakakakakku.hatenablog.com/
    url = page.locator('h1#title > a').get_attribute('href')
    print(url)

    # https://kakakakakku.hatenablog.com/entry/2023/01/10/081119
    url = page.locator('h1.entry-title > a').nth(0).get_attribute('href')
    print(url)

    context.close()
    browser.close()

GitHub Actions の「ワークフローの再利用」をプライベートリポジトリで使う

2022年12月のリリースで GitHub Actions「reusable workflow(ワークフローの再利用)」をプライベートリポジトリでも使えるようになった❗️特に会社でプライベートリポジトリを使っている場合に便利で待望のアップデートだと思う.今まではプライベートリポジトリの場合は "同一リポジトリ内" での再利用しかできず,ワークフローを共通化するというユースケースでは使いにくかった.GitHub Actions のワークフローをコピーして増やす作業からおさらばできる...❓

github.blog

構成

今回はブログ用に以下のようなリポジトリ構成を作って試してみた.ワークフローとしては,Python プロジェクトで使える Flake8 / pytest の実行を再利用できるように reusable workflow にまとめる.

ついでに GitHub Actions の関連ドキュメントも以下にまとめておく.現時点だと日本語化されていないところもある.

再利用するワークフローを定義する(呼び出し先)

まず,再利用するワークフローを定義するプライベートリポジトリで「アクセス権限」を付与しておく.以下のように Actions > General メニューの AccessAccessible from repositories owned by the user 'USER NAME' を設定しておく.今回は kakakakakku/github-actions-reusable-workflows リポジトリを使う.

次に GitHub Actions の YAML ファイルを .github/workflows/python.yml として書く.普段と違うところは onworkflow_call と書くところ.あとは普段のワークフローと同じで Flake8 / pytest を実行している.

on:
  workflow_call:

jobs:
  python:
    runs-on: ubuntu-latest
    strategy:
      matrix:
        python-version: ['3.8', '3.9']
    steps:
      - uses: actions/checkout@v3
      - name: Set up Python ${{ matrix.python-version }}
        uses: actions/setup-python@v4
        with:
          python-version: ${{ matrix.python-version }}
      - name: Install dependencies
        run: |
          pip install flake8 pytest
      - name: Lint with flake8
        run: |
          flake8 . --count --show-source --statistics
      - name: Test with pytest
        run: |
          pytest

ワークフローを再利用する(呼び出し元)

今度は再利用する側の YAML ファイルを .github/workflows/main.yml として書く.ポイントは uses で再利用するワークフローを指定するところ.あとは普段のワークフローと同じ.

name: Test

on:
  push:
    branches:
      - master
  pull_request:
    branches:
      - master

jobs:
  reusable-python:
    uses: kakakakakku/github-actions-reusable-workflows/.github/workflows/python.yml@master

実行すると期待通りにワークフローを再利用できている❗️

機能 1. 再利用するワークフローのブランチを指定できる

ワークフローを更新するときに mainmaster などを直接更新してしまうと,再利用しているリポジトリが多いほど影響も気になると思う.reusable workflow ではワークフローを呼び出すときに @ でブランチ名やリリースタグを指定できるので,動作確認をしながら開発を進められる.

jobs:
  reusable-python:
    uses: kakakakakku/github-actions-reusable-workflows/.github/workflows/python.yml@develop

機能 2. パラメータやシークレットを指定できる

ワークフローを再利用しようとすると,どうしても柔軟性が失われてしまう.reusable workflow では "パラメータ" や "シークレット" を呼び出し元のワークフローで指定できるため,ワークフローごとに異なる値を注入することもできる.以下の YAML はドキュメントから引用した.また GitHub Actions の if と組み合わせれば,一部のステップをスキップするように使うこともできる.

name: Reusable workflow example

on:
  workflow_call:
    inputs:
      config-path:
        required: true
        type: string
    secrets:
      token:
        required: true

jobs:
  triage:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
    - uses: actions/labeler@v4
      with:
        repo-token: ${{ secrets.token }}
        configuration-path: ${{ inputs.config-path }}

注意点 1. 階層

reusable workflow の usesjobs.<job_id>.uses の階層のみで使える.jobs.<job_id>.steps[*].uses の階層では使えないため,もし複数のワークフローを再利用し,順番に実行する場合は needs を指定して以下のように書く.

name: Test

on:
  push:
    branches:
      - master
  pull_request:
    branches:
      - master

jobs:
  reusable-python:
    uses: kakakakakku/github-actions-reusable-workflows/.github/workflows/python.yml@master
  reusable-deploy:
    needs: reusable-python
    uses: kakakakakku/github-actions-reusable-workflows/.github/workflows/deploy.yml@master

2022年の振り返りと2023年の抱負

2022年の振り返り 🎉

幅広く技術を語れるように学び続けた ⭕

2019年から4年連続で「幅広く技術を語れるように学び続ける」を年間目標にしていて,今年もたくさん学び続けられたと思う.引き続き "自称" 意識高い系❗️まだ技術講師という仕事を続けているため,顧客満足度の高い技術講師であり続けるために学び続けている.よって「語れる = 教えられる」という目標設定は本当に自分自身にあっている.また2022年も「四半期ごとに」中目標を掲げていて,2022年は以下に取り組んでいた.

1-3月 : 今まで後回しにしていた "もろもろ" を学ぶ 📅

2021年末に Trello の整理をしていたときに「長期間未着手のままになっているタスク」が多くあることを課題に感じた.幅広い技術に興味はあっても時間にも限りがあるため,優先順位が低めのタスクはどうしても残り続けてしまう傾向にある.そこで,1−3月はあえて明確な目標を掲げずに「もろもろを学ぶ」ことにした.例えば「フィーチャーフラグ関連 / Redash 関連 / Katakoda 関連 / Airflow 関連」などの学習はこの期間に集中して行えた.

4-6月 : Kubernetes セキュリティを学ぶ / MLOps を実践する 📅

2021年に準備時間が取れず受験できなかった CKS (Certified Kubernetes Security Specialist) を取得するために4月は集中して Kubernetes セキュリティ学んでいた.結果的に Kubernetes 関連のブログ記事を多く書けて,CKS も合格した.ついでに KCNA (Kubernetes and Cloud Native Associate) にも合格した.詳しくは以下の記事にまとめてある.

5-6月は MLOps 関連のインプットに集中していた.背景としては,技術講師として MLOps を教えることになり,技術的なトレンドやツールセット,各社での取り組みなど,ありとあらゆる情報を収集していた.実はブログにまとめていないことが多く,それはまた別途まとめたいと思う.そして,今まで自分自身が経験してきた DevOps プラクティスをそのまま機械学習プロジェクトに適用できる部分もあれば,機械学習特有の課題が出てくることもあり,技術講師として教えるために現場に戻って "MLOps のプロダクション経験を獲得したいなぁー" なんて考える日もあった.

7-9月 : プログラミング教育関連のノウハウを論文からインプットする 📅

今まで "プログラミング講師2年ほど" と "技術講師4年半ほど" を経験してきて「どのように効果的に教えるか」という観点では,書籍を読んでインプットをしたり,実際のお客様相手にアウトプット(実践)もしてきたと思う.しかし,今まで論文などを読んで「アカデミックな観点で」インプットしたことはなく,研究結果から活用できるノウハウを探すことにしたのが7-9月の中目標だった.以下のブログ記事にまとめた論文は特に印象に残ったもので,実際にオンライン研修で活用したノウハウもいくつかある.また論文を一つ見つけたら,あとは参考文献を使って芋づる式にネタを探せるので「論文を読めばネタは無限だぁぁぁぁぁー」なんて叫んでる日もあったりなかったり😁個人的には印象に残る中目標になった.

10-12月 : 英語学習に再入門する 📅

学生時代の頃から何度も何度も英語を勉強して挫折してを繰り返していて,また英語学習の波が来たという感じ.実は「将来やりたいこと」を洗い出していたときに今以上に英語を使える必要があると感じて,10-12月は技術的なインプットを減らしてでも英語学習に時間を割くようにした.当然ながら長期的に学び続ける必要があるため,Reading / Listening / Writing / Speaking / Vocabulary など複数の学習を並行していて,自分自身の「現在の立ち位置」を整理することを優先した.TOEIC や英検も受験したりもした.英語に関してはブログにまとめていないことが多く,2023年もちょこちょこ出していく予定だけど,以下はこの期間に書いた.

技術講師としてのノウハウを言語化した ⭕

決まった答えはなく言語化する難しさもある技術講師(インストラクター/トレーナー)としてのノウハウを多くアウトプットした1年だった.kakakakakku blog と builders.flash(企業メディア)にいくつかの記事を書いた.今まで仕事仲間と 1on1 をしながら繰り返し伝えてきたことでもあるけど,やはり記事になっていると共有しやすく,書けて良かったと思っている.

また11月には,技術系ポッドキャスト fukabori.fm (第84回) に4年振り2回目の出演をすることになり,技術講師という仕事の楽しさを伝えられたことも印象に残っている.エンジニアのキャリアパスとしては珍しいとは思うので,もし興味があったら Twitter に DM でももらえればお話できます!

さらに8月と10月には会社の同僚と「モブプログラミング」をしている姿をライブ配信するというイベントを企画した.テーマであるモブプログラミングとは関係なく,僕自身の「トークスキル」をたくさん褒めてもらえて,これも「惹き付ける技術」という観点では技術講師としてのノウハウに含まれると思う(自分で言うのはちょっと気が引けるけど...笑).

1年間を通して余裕がなかった 💧

2021年の振り返りで「1年間を通して余裕がなかった 💧」という失敗談を書いて,改善していく気持ちはあったけど,いざ振り返ってみると,日々の余裕の無さは2022年もあまり変わらなかった.2022年も多くの「山場」はあって,それ自体は楽しみながら乗り越えられたとは思うけど,それでも「モチベーションが下がってしまう時期」が数回あったのは印象に残っている.症状的には「燃え尽き症候群」に近い部分もあるけど,メンタル的に厳しい日も少しあった.そして,2021年頃からは「モチベーションだけではどうにもならない」という現実を突き付けられることが多く,悩みの種ではある.仕事は楽しみたいし,個人タスクも楽しみたいし,家族と過ごす時間も大切にしたいし,たまには趣味の時間も取りたいという「トレードオフ」を改めて考え直したいと思っている.

ヒゲ脱毛に加えて足全体脱毛も開始した ⭕

2021年5月に開始したヒゲ脱毛は2022年も継続して,まだ鼻下は多少残っているけど「17回」照射して,一度止めている.残っているところはレーザーの機種を変えて完全になくすべく追加契約を検討する予定.とは言え,2週間に1度ほどサッと剃ればキレイになる喜びは大きく,うまく伝わりそうな表現としては,今までは「こんなの誰が使うんだよ!」と思っていたビジネスホテルに置いてある一枚羽カミソリだとしても,十分キレイに剃れてしまう感じ.今までゴミ扱いしていてごめん!笑

さらに2022年5月からは追加契約で足全体(くるぶし〜太ももの付け根まで)の脱毛も開始した.今まではボーボーなスネ毛が気になって夏なのに半ズボンを履けなかったり,娘たちに "熊みたいな足!" と言われてしまうこともあって,コンプレックスに感じていた.まだたった「3回」の照射だけど,70% ほどは生えなくなっていて,遠目だと相当キレイな足に見える可能性すらある.

脱毛を開始して良かったと思うことをザッと箇条書きにしておく.

  • とにかく朝が楽!
  • 朝剃ったのに夕方にまた生えてきてるという嫌悪感がない!
  • 肌荒れが減る
  • 鏡を見て自分の顔にガッカリする頻度が減る
  • 娘たちに嫌がられない
  • カミソリやシェービングクリームなど備品を買わなくて済む
  • 洗面台やお風呂場に常備しておくべきものが減る(とにかくこれは嬉しいことの一つなんだけど伝わる❓)

インプット/アウトプット 💡

テックブログ

2022年は「週1記事(52記事)」のノルマと,ストレッチゴールの「70記事」を達成して「計80記事」を書いた.1年間を通して,ノルマを達成できなかった週はなく,計画的に楽しく書き続けることができた.累計ブクマ数は「17591 → 18644 (+1053)」となり,グラフ的に大きく伸びている2箇所では「Diagrams」「UUID」の記事を書いた.

以下に Google AnalyticsGoogle Search Console を使ってランキング🏆をまとめてみた.やはり Git / Jupyter Notebook / Pandas ネタは需要があるな!という感じ.また今年書いた Playwright for Python 関連の記事は日本語記事が少ない背景もあって,検索流入が増えている.

さらに12月には「はてなブログの読者登録数」「900人」になって嬉しかった.はてなブログ読者数ランキング を見てみたら,12月7日時点で「340位」だった🏆せっかくなら書いた記事を多くの人に届けたいと思っていて,2023年も読者登録をよろしくです❗️

プルリクエスト

読んだ本

2022年は「計9冊」を読んで書評を書いた.2021年よりは増えているけど,実際にはもっと読んでいるので「読んだけど書評記事を書いていない本」が数冊残っている.また献本してもらった本の書評記事も残ってしまった(土下座).どうしても書評記事を書こうとすると準備負荷が高くなってしまって後回しになってしまうため,もっとカジュアルに書評記事を書きたいところ(何年連続で言ってるんだ...).

買って良かったモノ 🎁

オンライン研修を配信する配信宅で使っている FlexiSpot E7 Pro を自宅用にもう1台買った.FlexiSpot の机を広く使うために買った「エルゴトロンのモニターアーム」はおすすめ.OEM した Amazon Basic 製品もあって価格的には安いけど,サポート期間の長さとメーカー優先でエルゴトロンを選んだ.また素足のまま立っていると足が痛くなってしまうため「ウーフォスのリカバリーシューズ」を履いていて,本当におすすめ.かなり人気で在庫切れになっている日が多いので,定期的に巡回してやっと買えた.サイズは +1cm ぐらいにしておくと良いと思う!

お手頃価格でオシャレなエコバッグを探していて「サーモスのポケットバッグ」を買った.小さく畳めて便利!

36歳にもなると段々と体に嫌な変化が出てきて,娘たちに "お父さんくさい!" と言われてしまう日も出てきた.だけど「リデンのボディーソープ」を使い始めたら言われなくなってちょっと安心した.同じ悩みを持つお父さんにおすすめ!

2022年5月から足全体の脱毛を開始して,照射の前にカミソリで全剃りをしたらカミソリ負けをしてしまった.カミソリ以外を探していて「パナソニックのファーストボディトリマー」を買ったら非常に使いやすかった.照射前の全剃りだけじゃなく,腕などにも使えて,日常的にお世話になっている.脱毛に関係なく,お手入れをするならおすすめ!

2023年の抱負 ✨

幅広く技術を語れるように学び続ける(+ 実戦投入力)

技術講師という今の仕事との相乗効果が高く,メリットも多いため「幅広く技術を語れるように学び続ける」という年間目標は5年目になるけど継続する❗️さらに,2023年は「実戦投入力」も意識しながら学び続けたいと思っている.実戦投入力というのは実は "2016年〜2018年まで3年間" 年間目標に掲げていたもので,Hello World で満足するのではなく,プロダクション環境で使う目線で深く学ぶという意識のこと.技術講師を4年半も続けているということは,逆に「4年半も開発現場から遠ざかっている」とも言えて,そろそろ現場感を取り戻したいという気持ちもあるので「実戦投入力」も意識する1年にしたいと思う.なお,四半期ごとの中目標はまだ "1-3月" しか決めてなく,個人振り返りをしながら決めていく予定.

テックブログの定量的な目標は継続して,以下とする.2022年と同様に状況次第ではストレッチゴールも目指す.

  • ブログ「週1記事(52記事)」ノルマ
  • ストレッチゴールとして1年間で「70記事」
    • 2023年は今までほとんど書いていなかった「雑文」にも挑戦したいと思っていて記事数は増える可能性あり❗️

また,10-12月に取り組んだ英語学習も継続しつつ,技術的なインプットにも繋げていく.例えば,英語の技術書を読んだり,英語の Podcast や YouTube から情報収集をしたりすることで,まだ日本では認知度が低いような技術にもアンテナを張りたいところ!

動画編集に入門する

2022年の年間目標に掲げていた「動画編集への入門」は全くできなかった.残念すぎるし,自分自身の計画性のなさにうんざりする.日々の余裕の無さも原因ではあるけど,個人的な性格(悪癖)として「新しいことに挑戦するときにまとまった時間が取れるまで後回しにしてしまう(結局そんな日は来なくてずるずる伸びてしまう)」というものがある.小さなタスクに分割しながらコツコツ進められるように改善しつつ,2023年の年間目標として改めて掲げる.近い将来のために「動画編集スキル」を学ぶのだ❗️

脱毛を継続する

ヒゲ脱毛と足全体脱毛を継続しつつ,さらに他の部位も検討するかも.あとヒゲが減ってきて,今度は根本的に肌質改善をしたくなってるし,歯の黄ばみも気になってきて,ホワイトニングも検討するかも.インストラクターという「顔出しの」仕事だから投資効果はあるはず!と自分に言い聞かせつつ,沼に入り込まないようには気を付けたいところ.とは言え,払える程度のお金💰でコンプレックスを軽減できてしまう体験が素晴らしく癖になっているとは思う.

ひとまず以上❗️まだまだ他にも「2023年の抱負」はあるけど,ブログに書けるのはこのあたり❗️

まとめ

2023年も学び続けることを楽しむぞ🔥変化の1年にできればと〜

よろしくお願いしまーす❗️

過去の振り返り

英語でメールやドキュメントをうまく書けるように / Coursera コース「Writing Professional Email and Memos」を受講した

2022年11月頃に Coursera コース「Writing Professional Email and Memos」を受講した.英語学習用のコースではないけど,日頃から英語メールや英語ドキュメントを書く機会があるため,ライティングスキルを伸ばすために受講してみた.2016年に作られたコースで微妙に古さ(コンテンツ的にも/文化的にも)を感じるところはあるけど,参考になる情報もあって受講して良かった❗️コース紹介も兼ねて簡単にまとめておく.

  • 1週目
    • Introduction to Professional Memos and Emails
  • 2週目
    • Five Types of Emails/Memos
  • 3週目
    • Audience, Grammar, and Clarity, Oh My!
    • Case Studies in Writing a Memo
  • 4週目
    • Turn in Your Final Memo

www.coursera.org

コース構成

コース構成としては,ザッと以下のコンテンツが混ざっている.ビデオを観たり,ドキュメントを読んだりする時間もあるけど,実際にメール(送信はしない)やドキュメントを書く演習が含まれているのがポイントだと思う.

  • ビデオ
  • ドキュメント(ウェブサイトを含む)
  • 演習
  • テスト/課題(注意 : Coursera サブスクリプションを購入しないと使えない)

参考になったこと

メールに関しては From, To, Bcc, Subject, Date とは?という基礎的すぎる説明もあったけど,簡潔に書く重要さや,メールの受信者に何を期待するのか(単なる情報共有なのか/何かをして欲しいのか)を明確に書く重要さなども学べた.またメールを書くときに以下を意識するべきという紹介もあった.

  • Audience awareness(認識)
  • Tone(温度感)
  • Formality(堅さ)
  • Attitude(態度)
  • Correct English(英語の正しさ)
  • Clarity(明確さ)
  • Conciseness(簡潔さ)

他に「フォーマルなメールを書く Tips」「忙しい人にメールを読んでもらう Tips」などは,ウェブサイトへの誘導になっていて,実際に読んでみて参考になるところもあった.

www.wikihow.com

www.businessinsider.com

さらに「惹きつけるメールにするためのオープニングフレーズ」などもすぐに使えそうで良かった.

またコース名にある "Memos(メモ)" という言葉の意味は最初ピンと来なかったけど,具体的な種類として以下が紹介されていて理解できた."メモ" と言うより "ドキュメント" って言うと伝わりそう.種類ごとにポイント解説やサンプルも載っていた.

  • Progress Report(進捗報告)
  • Meeting Minutes(議事録)
  • Incident Report(障害報告)
  • Directive(指示)
  • Response to Inquiry(問い合わせへの返答)

演習

演習では,提示されたメールやメモに対してレビューをして改善案を出したり,お題を選んでドキュメントを書いたりする.僕は仕事でも書く機会がありそうな「Progress Report」を選んで書いた.実際に書いてみると,予想以上にうまく書けなくて頭を悩ませることになった.貴重な訓練になった.しかし書いたドキュメントをレビューしてもらえるわけではないため,ProWritingAid を使ってフィードバックをしてもらった.個人的に Premium プランを契約しているため,細かく直せて良かった.

prowritingaid.com

まとめ

Coursera コース「Writing Professional Email and Memos」を受講した.メールやドキュメントを英語で書くときのポイントを抑えつつ,演習で実際に書けるのは良かった.最近よく Coursera コースを受講していて,英語コースだとこんなにも多くのことを学べるんだなーと再認識している.もっと学んでいくぞ❗️

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