「XMLマスター」は,その名の通り,XMLのスペシャリストであることを証明する資格で,公式ウェブページには以下のように書かれている.
「XMLマスター」はXML及びXML関連技術についての技術力を測る技術者認定制度です。「XMLマスター」を取得することにより、個人の技術力の強化を図れるとともに、お客様の満足度を向上させることができます。また、ITエンジニアとしての雇用、昇進、キャリアプランニングに対しても確実な指標となります。
XMLマスター![]()
XMLマスターの試験区分は全部で3種類.
今回は,XMLの基礎技術を習得する「XMLマスター:ベーシック」を取得してみた.
- XMLマスター
- ベーシック
- プロフェッショナル(アプリケーション開発)
- プロフェッショナル(データベース)
試験に関して
全体を通して難易度は高くなかったと思う.
この試験は時間との戦いとよく言われていて,緑本や黒本の総まとめをやると本当に時間ギリギリなのだが,本番ではXSLTやXML Schemaなど読むのに時間が掛かる問題の比率が低かった.実際40分で解き終わったので,残りの20分を使って気楽に見直しが出来た.
あと試験が始まって,複数選択問題が出題されるときに回答する個数が指定されていることに気が付いた.ちなみにその個数以上に選択しようとすると警告が出る.正解個数が指定されているなんて緑本にも黒本にも書いてなかったし,むしろ何個選択しようかっていうその悩みがあってこその難しさだと思ってたので,軽く萎えた.いやそのおかげで簡単だったわけだけど.
それともう1点.本とは違って,参照するXML文書などは資料ボタンを押してポップアップされる画面を見なければいけない点に注意が必要.慣れるまでちょっと手間取った.しかも,複数選択問題のときにチェックボックスをクリックする度に資料が消える(ポップアップだから)のは,かなり面倒だった.
試験対策
僕は研究活動でオントロジーを書いたり,言語処理系のAPIを使ったりしてるので,XMLの基礎や名前空間の知識は多少なりともあったが,DTDやXSLT,XML Schema,XPathに関しては初心者.そんな知識から始まって,勉強期間約2週間で合格.
使った書籍は,おなじみの「緑本」と「黒本」.
緑本も黒本も誤植が大量にあるので,「緑本の正誤表」と「黒本の正誤表」で確認が必須.黒本に関しては,全ての誤植が第4刷で修正されたと思っていたけど,第5刷でまた修正されている模様.購入する前に第何刷なのかを確認してから買うことをお薦めします.それにしても誤植が多すぎる.
あと,「ITトレメ」を納得いくまで毎日解き続ける(僕は[2008/01/01-2008/09/30]の問題を解いた).

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