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TSM を学ぼう

IBM 関連のプロジェクトでデータバックアップ管理のために「TSM(IBM Tivoli Storage Manager)」を導入しているところはそれなりに多いと思うけど,インフラ担当でアサインされて「じゃあ明日からTSM担当でよろしく」って振られたときに,経験者ならまだしも,未経験者が1人で勉強するためには情報が少ないし,見つけにくいし,いろいろと困ることが多いと思う.

このエントリーでは,プロジェクトでTSMを担当することになった人,これからTSMを勉強したいと思っている人に向けて,TSMの勉強方法を簡単に紹介してみたいと思う.

とは言え,自分はTSMの専門家じゃないので,実際にデータバックアップ管理を行ったり,お客様の要件に合う構成を考えたりできるぐらいのレベルしかない.ただ,このレベルに達するまでの経緯として,プロジェクトで突然TSM担当を振られて,必死に勉強したので,TSMを学ぶための情報が揃ってないという問題認識は強く持っているかなってところ.

書籍

自分がTSMを勉強してたときにはなかったけど,2012年7月にTSMの専門書籍が発売されたので,正直これを買って読むのが1番効率が良いと思う.実際に自分も買って読んだけど,これだけ読んでおけば,後は困ったときにマニュアルを見て詳細まで確認するっていうレベルまで達する気がする.TSM初学者のバイブル的な1冊.

Tivoli バックアップ/リカバリー・ガイドブック TSMで実現する統合リカバリー環境への第一歩

Tivoli バックアップ/リカバリー・ガイドブック TSMで実現する統合リカバリー環境への第一歩

ちなみに2011年7月に発売されてるTivoli系の書籍があるけど,これは商品の説明を見る限りTSM以外のプロダクトにフォーカスされてそうなので,違うと思う.

Tivoli ビギナーズ・ガイドブック

Tivoli ビギナーズ・ガイドブック

公式マニュアル(InformationCenter)

やっぱり困ったら公式マニュアルに頼りたいところなんだけど,見にくいし,検索もしにくいし,ググってもヒットしないし,何なんだろう?(笑) まぁ公式マニュアルがダメなのはTSMに限った話じゃなくてほとんどのプロダクトでも同じことが言えるし,現場でもよく聞く話なので,そういうものってことで気にしない方が良さそう.ただ奇跡的に印刷用資料としてPDF版をダウンロードできるので,これをPCに入れておいて,すぐに検索するようにしておくと良いと思う.

IBM Tivoli Storage Manager バージョン 6.1 資料
IBM Tivoli Storage Manager バージョン 5.5 資料
IBM Tivoli Storage Manager バージョン 5.3 資料

Redbooks

IBMと言えば Redbooks というイメージもあるかもしれないけど,初学者が RedBooks を1冊選んで読み切るっていうのは,止めた方が良いと思う.そもそも知識に深みを持たせるための書籍だったりするし,TSMに限っては,初学者のための RedBooks が用意されているわけでもないし.基本的には英語の Redbooks が多いけど,少しリストしておく.

IBM 技術者認定制度

IBM で提供してる資格試験(IBM技術者認定制度)の中にTSM関連のものがあるので,これを取得してみるのも良いと思う. 持ってる人は少ないし,資格試験としての価値はあまりないと思うけど,合否っていうプレッシャーに背中を押されて全般的に学べる点はメリットだと思う. ちなみに自分は数少ない資格試験合格者の1人で,過去に合格したときのエントリーを上げてるので, 資格試験に関係なく,TSMを勉強するための情報源としても参考になるはず.

kakakakakku.hatenablog.com

その他書籍

Tivoli関連で言うと,Tivoliユーザー研究会が出してる書籍がある. TSMなどのプロダクトに特化した話というよりも,サービスマネジメント全般の話なので,読み物としてどうぞ!ってところ. しかもAmazonで買わなくてもhttp://www.jtug.org/book/でEPUB版が出ているのでiBooksで読んだりできる.

ITサービスマネジメント10の課題

ITサービスマネジメント10の課題

  • 作者: Tivoliユーザー研究会,江崎順子稲見千賀子,宮森庸輔(表紙クリエーター)
  • 出版社/メーカー: (社)俯瞰工学研究所
  • 発売日: 2011/10/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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