プロダクト内で毎週開催してるカジュアルトークで「チーミング」に関して発表した.
チーミング本
チームが成長していくためのノウハウがまとまっていて,特に「こういうのって当たり前だと思うけど実はできてないこと多いよね」っていうポイントにフォーカスされている点が貴重な一冊.
僕は「チーミング本」って呼んでるけど,正しくは「チームが機能するとはどういうことか」になる.
- 書籍

チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ
- 作者: エイミー・C・エドモンドソン,Amy C. Edmondson,野津智子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2014/05/24
- メディア: 単行本
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チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ
- 作者: エイミー・C・エドモンドソン
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2014/09/05
- メディア: Kindle版
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発表資料
心理的に安全な場をつくる
第4章に載ってる「心理的に安全な場をつくる」っていうノウハウが最も重要だと思った.
「イメージリスク」なんて気にしないで,気になったことがあったらどんどん言うべきだし,わからないことがあったらどんどん聞くべき.
発表後のディスカッション
発表を 20 min した後に 10 min でフリーディスカッションをしたところ,こんな意見が出た.
- 開発スケジュールが厳しく「試みる(結果として失敗することもある)」ことができない
- 質問しやすい人と質問しにくい人がいる
- 何でも質問するのは良いことだけど,質問の仕方は気を付けないとまとまらなくなる
- 省察する(批判的に検討する)場もあるが,強く批判されると萎縮してしまう
- ミスに気付くと自分のイメージリスクが気になって報告しにくくなる
実際にチーミングできていない場面があることが明らかになり,そういう声をメンバーから直接聞けたことは貴重で,素晴らしく価値のある場になった.また,メンバーから「チーミングっていう考え方は興味深かった」っていう意見も聞けて,発表して良かったと思う.
関連する施策
僕はプロダクトで開発プロセスを改善する施策などを日々検討していて,例えば,これまで行ってきた以下の施策もチーミングに関連しているなと感じた.
- Qiita:Team を導入してコラボレーションを最大化する
- プロジェクト制 + サポート制
- 現場主導
- 責任を持つ
- プロジェクトごとに振り返る (KPT)
- サポート制(KAIZEN 社でやってるプロジェクト制ベースに,僕がアレンジしたチーム編成方法だけど,ここはまた別エントリーで)
まとめ
最近は「マネジメント」や「チームビルディング」の本を読むことが多くなってるけど,その中でも特に学びが多かった1冊で本当にオススメ!!!
翻訳が微妙だとは思わないし,どの章も重要だけど,全体的に似たような記述が多く冗長かなぁと思うところはあった.結果的にそこそこ重量級な本になってるので,約2週間かかってしまった.
定期的に読み返したいと思う!
気付いたら付箋だらけになってたw
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