Bountysource Salt
Bountysource は OSS のバグや課題を直すことで賞金を得られるプラットフォームで,知ってる人も多いのではないかと思う.
その Bountysource に Bountysource Salt と呼ばれる「OSS 専用クラウドファンディング」があって少し調べてみた.簡単に言うと,OSS 開発者の給料を支援するプラットフォームと言える.
Salt is a crowdfunding platform that helps developers earn a monthly salary from open-source software.
ちなみに "Salt" はラテン語で「給料」を意味するとのこと.
The word salary comes from the Latin word salarium, or "salt-money,” a Roman soldier's allowance for the purchase of salt.
リワード
単なる寄付ではなく,プロジェクトによっては「リワード」という報酬を得られるものもある.以下は Neovim プロジェクトのリワードの例で,ガム代やコーヒー代を支援すると,スポンサーとしてウェブページに名前を載せてもらえる.
- $1 per month - Cost of a Pack of Gum
- Name on the website "current sponsors" section
- $5 per month - Cost of a Coffee (173 active)
- Name and URL on the website "current sponsors" section
- $10 per month - Cost of a Lunch (95 active)
- Name and URL on the website "current sponsors" section
1点注意点があって,支援の頻度として以下の2種類がある.リワードを受け取るためには毎月支援する "Every month" にしないといけない.
- Just this time
- Every month
Neovim のスポンサー紹介ページは以下にある.
Crystal 言語のスポンサー紹介ページもある.
ピックアップ
有名そうなプロジェクトをピックアップしてみた.
- Support Neovim: The next generation of Vim!
- Support Clojars:
- Support Crystal Language: Fast as C, slick as Ruby
- Support Bower: A package manager for the web
- Support RuboCop:
感じたこと
基本的に OSS を継続的にメンテナンスしていくための資金調達(主にインセンティブ)のようなもので,一般的なクラウドファンディングの目的である製品開発のための資金調達や予約販売のようなニュアンスとは違う.リワードを受け取ることもできるし,寄付もできることから,シンプルに「応援の気持ち」を表現した支援に限りなく近いと思う.
特に OSS が主流になっている現代において,開発者のモチベーションを高めることができるし,単なる OSS のユーザーではなく,個人サポーターにもなれるというのは非常に面白いソーシャルの形なのではないかと思う.ちなみに Bountysource 側のマージンを調べたところ,一律 10% 取ると FAQ に書いてあった.
まとめ
まだ支援を希望してる OSS が少ないかなとは思うけど,今後の動向を追っていきたいと思う!