モブプログラミングをするときに,モブセッションの時間を意識することが重要で,事前に準備しておく MDE (Mob Development Environment) の中にも「Timer」が含まれている.シンプルにスマホのタイマーアプリを使っているチームも多い気がする.
Mobster とは?
そこで今回は,モブプログラミングに特化したタイマーアプリの「Mobster」を紹介する.アプリは OSS で公開されているので,実装を読むこともできる.
Mobster : ドライバーとナビゲーターを設定できる
「Active」のところにある「+ Mobster」フィールドから,モブプログラミングに参加するドライバーとナビゲーターを設定できる.ドライバーには青く「ハンドルアイコン」が付き,ナビゲーターには「地図アイコン」が付く.Mobster だと,2人目のナビゲーターには「地図アイコン」が付かず,なぜ?という疑問はある.メインナビゲーターのような感じなのかな?
さらに「サイコロ」アイコンを押すと,ドライバーを自動的に選ぶことができる.ドライバーを挙手制にすると,ある程度,心理的な影響が出る場合もあるので,自動的に選べるのは便利だと思う.
Mobster : モブセッション時間を設定できる
上のキャプチャにある通り,モブセッション時間と休憩時間を設定できる.僕のチームでは「ポモドーロテクニック」を採用しているので「25 + 5」という設定にしている.
Mobster : タイマーが画面右下に表示される
「Start Mobbing」のボタンを押すと,下のキャプチャにある通り,画面右下にタイマーが表示されて,常に意識しながらモブプログラミングを進めることができる.また,右下のアイコンを押すときなどは,自動的に左下にタイマーが移動するので(試してみるとわかる),そのあたりのイライラもなかった.ただし,Mac のフルスクリーン機能を有効にすると,タイマーが別のウィンドウに飛んでしまう場合があるので,ここはちょっと微妙な感じだった.
Mobster : 離席できる
モブプログラミングは,全員参加を強制するものではなく,ナビゲーターは自由に離席することができるため,Mobster には「Away」ボタンがある.「Away」ボタンを押すと,Inactive に入るので,ドライバーとナビゲーターに選ばれなくなる.このあたりは,モブプログラミングに特化しているなと感じる.
Mobster : Learn to mob game
メイン画面に「Learn to mob game」というボタンがあり,もしかしたらゲーミフィケーションでモブプログラミングを学べるのかな?と思ったけど,特にそんなこともなく,普通に Mobster が動くだけで残念だった.もしくは他の用途がある?
メリット/デメリット
Mobster はモブプログラミングに特化したタイマーアプリなので,ドライバーとナビゲーターを登録できたり,タイマーがエディタ上に表示されたり,非常に便利に使えると思う.ただし,前回の記事にも書いた通り,僕のチームでは MDE (Mob Development Environment) を揃えてなく,ドライバーのマシンを使う運営を推奨しているので,ドライバーごとに Mobster の設定をするのが手間になり,結局使わなかった.もし今後,統一の MDE (Mob Development Environment) を用意する場合は,Mobster を使おうと思う.
ウェブタイマー
現在の運営だと,タイマー専用のマシンをディスプレイの横に置いて,そこでウェブタイマーを動かしている.シンプルな機能で十分なので,以下のウェブタイマーを使っている.