今月「AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」に合格して,勉強法は以下の記事に全てまとめた.そしたらなんと合格した翌週に合格対策本が出版されるというのを知って,改めて理解度確認と合格対策本のレビューも兼ねて,さっそく読んでみた.
合格対策本
最初は 8/13 出版予定で予約してたのに,気付いたら 8/17 出版に変わっていて,4日前の 8/18 に届いた.

合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト
- 作者: 大塚康徳(日立インフォメーションアカデミー)
- 出版社/メーカー: リックテレコム
- 発売日: 2016/08/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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全体的に
AWS 認定は公式に提供されている対策問題が少なくて,サンプル問題8問と有料の模擬試験20問しか無いという課題がある.本書を買えば章末問題で計42問掲載されていて,章末問題のためだけに買うメリットもあると感じた.ただし,計42問全て解いてみたけど,比較的一般的な問題になっていて,頭を悩ますような難問は掲載されていなかった.
解説されている内容はそれなりに網羅されていて,セキュリティ回りが少ないかなという印象だった.詳細な仕様やクラウドデザインは Black Belt とホワイトペーパーを読むとして,全体概要を素早く把握するための導入としては最適な一冊と言える.総じて,買っておいて損はないかなと!!!
学び直した点
読んでいたら一部理解できてなかった点に気付いて,改めて学び直した.簡単にまとめておこうと思う.
NAT インスタンス
実際にプロダクションで運用してるアーキテクチャだと NAT Gateway を採用しているため,NAT インスタンスの運用面を知らなかった.例えば EC2 でデフォルト ON になっている「送信元/送信先チェック」を OFF にしないと NAT インスタンスとして機能しないところなど.AWS 認定は常に最新のサービスが問われるわけではないので,ケアしておく必要がある.むしろ本書では NAT Gateway に関して割愛されている.
ハードウェア専有インスタンス
本書では「Dedicated インスタンス」と表現されていた.企業のコンプライアンス的に仮想環境とは言え他社と同じ物理ホストに共存させたくないという要件はあって,それに応えるための機能と言える.
まとめ
「AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」に合格するには,実際に AWS の各サービスを使ったり,Black Belt とホワイトペーパーを読む必要があって,本書だけでは合格できないと思うけど,とにかく章末問題が計42問も掲載されている点に価値があると言える.個人的には問題集に振り切って,他社のベンダー資格でよくある「黒本」的な本が出版されたら良いのになと思う.今後「AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」を受けようと考えてる人がいたら一度手に取って読んでみたらどうでしょう!