Googleが発表した「Knowledge Graph」のリリースで世界最大規模のセマンティックウェブが実現されようとしている.Official Google Blogのエントリーに「Knowledge Graph」の主要機能として下記の3項目が紹介されていた.この3項目が意味しているところは,検索語が同義語と判定される場合に,そのコンテキストからユーザが意図している概念を特定し,その概念の関連情報も提供し,さらにセレンディピティ体験も実感できるような付加情報も提供するということだと思う.これこそセマンティックウェブが目指してきたビジョンであり,期待せずにはいられない.
1. Find the right thing
2. Get the best summary
3. Go deeper and broader
私が学生時代にセマンティックウェブをかじっていた時の記憶によると,RDFやOWLでオントロジーを構築して,SPARQLでオントロジー検索をしていたが,「Knowledge Graph」は具体的にどんなストラクチャで実装されているのだろう?かなり気になる.はたまた将来的に「Knowledge Graph API」的なものが公開されて,一般ユーザでも実装できるようになると,世界中から奇抜なアイデアが湧き出てきてよりセマンティックウェブが浸透するのではないか.
とにかくも,私は「Knowledge Graph」に衝撃を受け,そして期待している.
関連エントリー
Official Blog: Introducing the Knowledge Graph: things, not strings
Googleが過去最大級のアップデートを発表―セマンティック検索実現へ大きく一歩踏み出す | TechCrunch Japan
米Googleが“意味を理解して答えを出す”新検索技術を発表
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