昨日,ヒカリエで開催された勉強会「F.O.X Meetup」に参加して,発表をしてきた.勉強会のテーマが「スタートアップのチームビルド」だったため,今回は「さぁ!今すぐプロジェクトリーダーに立候補しよう」というタイトルにした.発表資料の公開と合わせて,補足をまとめる.
発表資料
プロジェクトをリードする技術
今回の発表資料は,4月に公開した社内勉強会資料「プロジェクトをリードする技術」のアップデート版という位置付けで,合わせて学べるように作った.コンテンツもカブりすぎないように考えて,今回新しく盛り込んだコンテンツも多くある.
「プロジェクトをリードする技術」を公開して以来,多くのスタートアップ/プロダクトチームからオファー/相談があり,できる限りのアドバイスをさせてもらった経緯もあったので,特に需要がありそうなテーマである「タスク管理」と「チームビルディング」にフォーカスした.
ZenHub 運用 Tips
ここ数年,ずっと ZenHub でタスク管理をしていて,すごく気に入っている.今まで,ブログなどで「ZenHub 運用 Tips」を紹介したことはなかったので,今回が初となる.発表資料に書いた通り,個人的なベストプラクティスが多くあり,どんなプロジェクトでも「タスクの流れ」に着目して,管理をすることができると思う.
逆に ZenHub の機能でも,以下は使わないようにしている.そもそも「プランニングポーカー/フィボナッチ数列を前提とした見積もり」などは意図的にしていなく,全て「1-3日程度」というルールにしている背景もある.
- Estimate(見積もり)
- Burndown Chart(バーンダウンチャート)
- Velocity Chart(ベロシティチャート)
デイリースクラムでタスクを Close する
これは前回の「プロジェクトをリードする技術」でも書いていて,評判が良かったプラクティスだけど,本当にオススメで,一般的なデイリースクラムの型になっている「昨日やったこと/今日やること/困っていること」ではなく「Close できるタスク/今日やること」を伝え合うようにしている.詳細な議論はデイリースクラム(二次会)でする.発表資料にも書いた通り,情報共有の目的だけではなく,Close おめでとう!という達成感を共有する場にしている.
「タスクをメンバーに」ではなく「メンバーをタスクに」アサインする
最近流行っている表現を使うと「リソース効率」と「フロー効率」になるけど,今回は参加者全員に理解してもらえるように意図的に以下の表現を使った.
「タスクをメンバーに」ではなく「メンバーをタスクに」アサインする
メンバーの時間が空いてしまうので(稼働率が 100% ではなくなるので),残っているタスクを無理矢理分割してアサインするというシチュエーションは誰でも経験があると思うけど,そうではなく,目の前に今すぐ必要なタスクがあるのであれば,そこにアサインする.ようするに「1個のタスクを複数のメンバーで進めることを当たり前にする」と言い換えることもできる.
まとめ
- 「さぁ!今すぐプロジェクトリーダーに立候補しよう」を発表した
- 前回の「プロジェクトをリードする技術」と合わせて学べるように作った
- プロジェクトリード(プロジェクトマネジメント)に悩んでいる人の助けになれば嬉しい