2019年3月末に Redash の最新バージョン「Redash v7.0.0」がリリースされた.Change Log を読むと機能追加が多くあり,今回は「個人的に気になった Redash v7 新機能(もしくは UI 変更)」を「9点」紹介しようと思う.
もし既存環境を Redash v7 にアップデートするのであれば,GitHub に公開されている docker-compose.yml
と以下のドキュメントを確認しておくこと.バックアップを忘れずに!
1. Version 表記
細かな UI 変更ではあるけど,Redash v6 までフッターにあった Version 表記が Redash v7 ではメニューバーに移動していた.個人的にはフッターがスッキリして良いかなと!
2. Knowledge Base
Redash の操作に悩んだときによく見る「Redash Help (Knowledge Base)」のリンクがナビゲーションバーに追加されていた.全文検索にも対応しているし,結構使うことになりそう.Redash の普及に合わせて,ユーザーフレンドリーな UI 変更も増えている印象がある.
3. データソース追加
Redash はバージョンアップごとに対応データソースを増やしている.今回 Redash v7 では「計5種類」追加となり「計44種類」になった.今後もどんどん増えていきそう!
- Amazon Elasticsearch Service
- Apache Drill
- Mapd
- Snowflake
- Uptycs
4. SQL 選択実行
個人的に Redash v7 で神アップデートだと感じるのは「SQL 選択実行」で,SQL の一部を選択して実行できるようになった.データ分析をするときはサブクエリを多用することもあるけど,今までだと SQL ごとに実行確認をしながら組み立てる必要があり,比較的面倒なオペレーションだと感じていた.Redash v7 では大規模 SQL を書くときもストレスなく使える.最高!
5. クエリ自動実行
今までもあった「Refresh Schedule」に「終了日 (Ends)」を設定できるようになった.広告出稿中など,限定的な期間にクエリ自動実行をできるようになり,より自由度が高くなったと思う.
6. 最終アクセス日時
Redash User 管理画面に「最終アクセス日時 (Last Active At)」の項目が追加された.Redash 運用担当の視点から作られたまま放置された Redash User を精査するときなどに使えそう.
7. 招待中
Redash v6 だと Redash User 管理画面に「Active Users」と「Disabled Users」しかなく,今回 Redash v7 では「Pending Invitations」も追加された.Active と Pending を区別できるのは Redash 運用担当だと助かる機能と言える.
8. User API Key 更新
Redash v7 では User API Key を「更新 (Regenerate)」できるようになった.コンプライアンス的に要件はありそう.とは言え,推奨は User API Key ではなく Query API Key となり,使う前に一度ドキュメントを読んでおくと良いと思う.詳しくは過去記事にまとめてある.
9. Google Hangouts Chat 通知
アラート機能の通知先に「Google Hangouts Chat」が追加された.データソースと同じく,必要に応じてどんどん増えていく気がする.
まとめ
- Redash v7.0.0 を試した
- 個人的に気になった新機能(もしくは UI 変更)を「9点」紹介した
- 「SQL 選択実行」は Redash v7 の神アップデートだと思う
- Redash ハンズオン資料 (redash-hands-on) の v7 対応はもう少しお待ちを🙏