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どのようなキャリアパスで組織に貢献するか /「スタッフエンジニア」を読んだ

2023年5月に出版された「スタッフエンジニア」を読んだ❗️

エンジニアのキャリアパスとその役割などがうまく整理されていて良かった.そして,スタッフエンジニア(日本語にすると最上級エンジニア?)に限らず,組織に貢献しどう信頼を勝ち得るのか?という振る舞いもうまく言語化されていた.自分自身のキャリアパスや得意不得意などを振り返りながら読めたのも良くて,今後の行動指針のプラスになった✌️

また本書の後半では実際にスタッフエンジニアとして活躍されている人のインタビューが載っていて,さらに日本での事例も追加収録されていた👏 どの人に共感できるのか,どの人の振る舞いを真似てみたいのかなど,ここも自分自身を振り返りながら読めた.

目次

  • 第1部 : スタッフとして活躍するために
    • 第1章 : 全体像
    • 第2章 : スタッフとしての役割
    • 第3章 : スタッフプラスの肩書を得る
    • 第4章 : 転職を決断する
  • 第2部 : スタッフたちの実像
    • 第5章 : スタッフエンジニアのストーリー
    • 第6章 : 最後に
    • 補章 : スタッフになるための情報源

読書メモ

第1章で紹介されていたスタッフエンジニアのアーキタイプ(典型)4種類は非常にうまく言語化されていると思った💡必ずしもどれか1種類に当てはまるというわけではないけど,自分自身がどのように組織に貢献しているかを振り返ってみると「これに近いな〜」というタイプが見つかると思う.ちなみに僕自身は組織によっても異なるけど "テックリード" と "ソルバー" として立ち回っていることが多いように思う❗️

  • テックリード
  • アーキテクト
  • ソルバー(解決者)
  • 右腕(ライドハンド)

さらに第1章を読み進めると出てくる「スタッフエンジニアの実際の仕事は?」という部分も良かった💡スタッフ以前のエンジニアに期待されている業務と比べると難易度は高く,抽象度も高く,1人で完遂できるようなものではないけど,それほどインパクトを残せる機会があるとも言える💪

当然ながらスタッフエンジニアに求められることは多種多様なので,無理に型にハマる必要はないと思う.そこで本書の「第5章」を読んで,どの人に共感できるのか,どの人の振る舞いを真似てみたいのか,自分自身を振り返りながら読むと楽しめる😃

  • 技術的な方向性の設定
  • メンターおよびスポンサーとしての役割
  • エンジニアリングの展望を伝える
  • 探索
  • 接着剤になる

関連情報

スタッフエンジニア関連の情報がまとまっているサイト🔗 特に Guides は参考になる!

staffeng.com

原著の著者 Will Larson のブログ🔗 本書でも何度も記事が引用されてたけど今も継続的に更新されていて要チェック!

lethain.com

補章で紹介されていた書籍の中で知らなかった「スーパーエンジニアへの道」に興味を持った📕1991年に出版されていてとても古いけど今読んでも参考になるのかしら?

誤植など

読みながら発見した誤植もまとめておく📝

現状だとまだ日経 BP サイトに誤植一覧は載ってなかった👀

  • 第1章: 組み合わせる任を負う組み合わせる責任を負う
  • 第2章: ミステリアルミステリアス
  • 第3章: 実際のこところ実際のところ
  • 第3章: ・・・・・・部屋にはそれがまだ存在しない部屋にはそれがまだ存在しない
  • 第5章: 解決ために解決のために
  • 第5章: GithubGitHub

あと本書は注釈が書籍の最後の参考文献にしか載ってなく,電子書籍(Kindle)だと毎回ページを切り替える必要があって,構成としてちょっと読みにくく感じた💨 本書を読み進めながら「ここ詳細気になるな〜」という場面があったけど,諦めたりもした.注釈は352個もある!

bookplus.nikkei.com