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Woody もパネラーに!Mob Programming Gathering 2020 に参加した

6/26 にリモート開催された「Mob Programming Gathering 2020」に参加した.イベントは「Agile New England」コミュニティによって開催された.なお,開催時間は 12:00 - 14:30 EDT となり,日本時間だと 1:00 - 2:30 JST だから少し仮眠をしてから参加した.

mobprogrammingnewengland.com

YouTube 動画

イベントは Zoom で開催された.参加者は観測できた範囲だと「120人 - 160人」だった.Zoom レコーディングはもう YouTube に公開されているので,興味があったら観てみると良いかと!

www.youtube.com

スピーカー

今回は「パネルディスカッション形式」で進行した.モデレーターとパネラーは以下の通り.デザイナーやテストコンサルタントなど,モブプログラミングを使っている領域の幅広さも特徴的だったと思う.そして!なんと言ってもモブプログラミングを世界に広めたと言われる Woody Zuill もパネラーとして参加されていて,ライブに参加できて本当に嬉しかった.

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Mob Programming Gathering 2020 に参加して

通常のプレゼンテーションとは違ってスライドがなく,聞き違えている部分もあると思うけど,イベントに参加して,印象に残った話をまとめておく.特に Zoom コメントは YouTube に公開されてなく,興味深かった情報もあったため,合わせてまとめる.

モブプログラミングを普及していく

序盤に「どのようにモブプログラミングを普及していくか?誘惑していくか?」というテーマがあり,モブプログラミングを普及するときに「ガラスでセパレートされた部屋」を使うことにより,別の部屋からモブプログラミングをしている姿が見えるようにしたという話があった.自分たちと違うスタイルであることを見せることにより,興味を持ってもらえたという話は面白かった.

また BDD (Behavior Driven Development) を採用しているチームでは「部屋にお菓子をたくさん置いておく」ことで,お菓子を食べに来るときに要求仕様を整理するセッションに参加してもらったという話もあった.お菓子は正義!

モブプログラミングを機能させる

次に「どのようにモブプログラミングを機能させるか?」というテーマでは,ドイツ語を使うチームに新しくハンガリー語を使うメンバーが新しく入ったときに,オンボーディングも含めて共通言語がなかったことに苦労したという話だった.最終的には共通言語として英語を使うことにして,うまくモブプログラミングを機能させられるようになったということだった.

メンバーを固定するべき?最大人数は?

参加者から「メンバーを固定するべきか?(Fixed Team と聞こえた)」という質問があった.知識を共有できることに価値があり,ホワイトボードに情報を書き出すとしても,理解するのは簡単ではないため,固定すると良いという話に聞こえた.しかし DevOps / Database / Testing など,技術横断的な部分に不足を感じた場合はチームを広げていくのも良いとのこと.

さらに「では最大人数は?」というテーマに繋がり,「3人以上」というよく聞く話以外に「7人」「14人」でも良いし,流石に「20人」は多かったという話もあった.個人的な経験だと「6人」で限界だと思っていたため「14人」には驚く.

別の観点としては,モブを部分的に分割する「Swarming Patterns」の話も出ていた.Joe Yoder の論文があり,チャットに URL が流れていた.また共著者の Danijel Arsenovski のスライドも紹介されていた.気になるし今度読んでみよう!

www.slideshare.net

モブプログラミングを教える

後半では参加者から「どうやってモブプログラミングを教えれば良いか?」という導入に関する質問があった.簡単なタスクから始めたり,リリース前のテストから始めたり,可能ならコーチを雇ってしまうというアドバイスもあった.チャットには仕事のコードを書くんじゃなくて CodeKata で練習しているというアドバイスも出ていた.特に Woody は「モブは仕事をするスタイルにオプションを与えることだから何にでも適用できる」と言っていて,本質的にはその通りだなと思う.

codekata.com

まとめ

日本時間だと深夜帯で少し厳しかったけど,6/26 にリモート開催された「Mob Programming Gathering 2020」に参加した.モブプログラミング(モブワーク)をしたり,実際に教えたりしている立場として,海外のイベントに参加してみたかった.今回はパネルディスカッションで,多くのトピックに対して,ロールの異なるパネラーから経験談が聞けて面白かった.特に Woody Zuill の話をライブで聞けたことは思い出になったし,Woody の強調して使っていた High Level CollaborationBetter Decision, Better ExperienceSustainability という言葉に今もまだ興奮している.参加して良かった!

mobprogrammingnewengland.com