2022年8月に「村上式シンプル英語勉強法」を読み直した.Amazon の購入履歴を見るとなんと2012年(新卒で入社した外資系 SIer に在籍しているとき)に購入していた!当時読んだ記憶はもう薄れているけど,10年たって改めて読み直した❗️って今だと Kindle で 624 円で買えるじゃん〜
本書は当時 Google アメリカ本社副社長をされていた村上憲郎さんが,30歳まで英語を話せず,そこからどのように英語を学習をしたかというプラクティスと体験談がまとまっている.本当に読みやすく,文章量も少なく,読むだけならすぐに終わると思う.2022年8月に読み直して,そこからコツコツと本書に載っているプラクティスなどに取り組んでいて,やっと書評記事を書こうと思った.
本書を読むと,とにかく村上憲郎さん学習量と学習時間がものすごく,その点では真似できないと圧倒されてしまう.逆に言えば,そこまでしないといけないという危機感にも繋がる.何よりも本書を読むと「モチベーションが高まる」し,もう一度英語をやり直そうという気持ちになる.うおおお!さらにプラクティスと体験談だけではなく,具体的なおすすめ教材も載っていて,出版されて14年たった今でも使えるものもある.
目次
- Prologue: 英語が出来なきゃ話にならない
- Chapter 1: 英語を読む
- Chapter 2: 単語を覚える
- Chapter 3: 英語を聴く
- Chapter 4: 英語を書く
- Chapter 5: 英語を話す
- Epilogue: 英語の勉強に終わりはない
1. 英語を読む
「英語を読む」のポイントは,英文法に忠実に文章を分割するのではなく「英語を,英語のまま,内容を英語で読む」というプラクティスで,重要さに改めて気付かされた👀目標としては「100万語(小説を約10冊)」で,最初は会話の多い探偵モノを読むのが良いと書いてあった.おすすめ教材としては「スペンサーシリーズ (The Spenser Series Book)」が紹介されていた.Kindle だとすぐに読めて価格も非常に安くなっていた!
他には「後戻り & 息継ぎ禁止」や「知らない形容詞は good か bad に変換する」など,英語を読むときの Tips も載っている.
2. 単語を覚える
「単語を覚える」では,毎日コツコツ「10 語」ではダメで,毎日「10000 語(平日は 3000 語)」を「ひたすら眺める」と書いてあった.毎日コツコツは本当にやってしまうことも多くウッとなったし,毎日眺めるなら続けられそうに思う.しかし,1語1秒だとしても 10000 語を眺めるには3時間ほど必要になり,時間捻出と継続性に壁がありそう.村上さんの努力にただただ驚かされる❗️英単語を学習するときに「回転率を高める」というのは英語系 YouTuber の動画を見てもよく紹介されている.
本書では以下の単語レベル別におすすめ教材が紹介されていた.
- 1000 語レベル: 必要最低限
- 1000 - 3000 語レベル: 日常会話級
- Oxford Picture Dictionary
- 3000 - 6000 語レベル: 大学受験級
- 英単語ピーナツ銅メダル
- 英単語ピーナツ銀メダル
- 6000 - 10000 語レベル: ビジネス会話級
- 英単語ピーナツ金メダル
- 10000 語レベル スーパーボキャブラリービルディング
- 10000 - 15000 語レベル: 英語専門家級
3. 英語を聴く
「英語を聴く」では,リスニングは筋トレと同じでひたすら聴くことが重要と書いてあった.目標としては「1000 時間 = 1日1時間を3年間」で,最初は聴き取れなくても良いのでペースの早いものを聴いて耳を慣らす.おすすめ教材としては「世界経済フォーラム (The World Economic Forum)」のビデオや CNN / Newsweek などのニュースサイトが紹介されていた.今だったらポッドキャストを聴き流すのが良いと思う.
4. 英語を書く
「英語を書く」はとても興味深く,最初に「英作文はできない!」と書かれている❗️
結論から言ってしまいます。私たち日本人には、英作文は出来ません。無理です。
じゃあどうするの❓と思うけど「英借文をするべし」と書いてあった.よって,ネイティブの書いた文章を日常的に探して,使えそうなものをストックしておくことが重要になる.本書を読み直してからは英文を読むときの心構えを少し変えて,良さそうなものは英借文できるようにメモしている.
5. 英語を話す
日常の英会話では「5 パターン」しかないと書かれていた.そして,ネイティブのペースにあわせる必要はなく「堂々と自分のレベルで落ち着いて話せば良い」とも書かれていた.おすすめ教材としては「これで話せる英会話の基本文型 87」が紹介されていた.
- あいさつ
- 依頼する
- Could you please ~
- Can I ~
- 質問する
- 意思を伝える
- I'd like to ~
- I will ~
- 相手の意向を聞く
- Would you like to ~
- Shall I ~
「英語を話す」で特に有用だったのは「自分に関する 100 の話題を丸暗記する」というプラクティスだった❗️仕事や趣味や出身地など本当に何でもよく,文章を暗記しておけば自分のペースで話せるようになるし,定型文のような自己紹介からも脱出できる.おすすめ教材としては「1分間英語で自分のことを話してみる」が紹介されていた.現在は「カラー改訂版」が出版されている.
まとめ
「村上式シンプル英語勉強法」を10年振りに読み直した.とにかく刺激をもらえて,モチベーションが高まる1冊だった.出版されて14年たった今でも枯れてなく読める❗️
また本書の冒頭に「5種類のアプローチを同時に取り組むと効率が良い」と書いてある.自分自身日々の時間捻出が課題ではあるけど,2022年8月からコツコツと毎日英語学習の時間を捻出していて,2ヶ月たった今も続いている.特に「単語を覚える」と「英語を聴く」と「英語を話す(シャドーイング)」にフォーカスしている.Q4(10-12月)は英語関連のブログ記事を書くことも増えそう.お楽しみに!