タイトルに惹かれて「限りある時間の使い方」を読んだ.僕は日常的に "忙しく時間がないなぁ..." と感じることが多い(忙しいフリをしているだけの可能性もある).やりたいことは多いけど全然処理しきれず,常に何かしらを犠牲にしているというモヤモヤもあって,本書を読んでみることにした.
僕自身は "意識高い" 自己啓発本が大好きではあるけど,本書はそういった「ライフハック本」ではなく,○○をしろ!○○はするな!という内容ではなかった.もっと哲学的な内容が多く,根本的な "何か" を気付かせてくれる感じで,人生や時間について考えながら読み進めることができた.また本書で繰り返し出てくる「生産性オタク」や「完璧主義者」はまさに僕自身のことを揶揄しているようにも感じられて,時間をコントロールしているはずなのに常に何かに追われているという点は非常に刺さった.他にも刺さった箇所は「読書メモ」に箇条書きにしておく❗️
目次 🕛
もう章タイトルを見るだけで刺さる...
- Part 1「現実を直視する」
- 第1章 : なぜ、いつも時間に追われるのか
- 第2章 : 効率化ツールが逆効果になる理由
- 第3章 : 「時間がある」という前提を疑う
- 第4章 : 可能性を狭めると、自由になれる
- 第5章 : 注意力を自分の手に取り戻す
- 第6章 : 本当の敵は自分の内側にいる
- Part 2「幻想を手放す」
- 第7章 : 時間と戦っても勝ち目はない
- 第8章 : 人生には「今」しか存在しない
- 第9章 : 失われた余暇を取り戻す
- 第10章 : 忙しさへの依存を手放す
- 第11章 : 留まることで見えてくるもの
- 第12章 : 時間をシェアすると豊かになれる
- 第13章 : ちっぽけな自分を受け入れる
- 第14章 : 暗闇のなかで一歩を踏みだす
- エピローグ : 僕たちに希望は必要ない
- 付録 : 有限性を受け入れるための10のツール
読書メモ 🕛
読みながらメモしたことを箇条書きで残しておく❗️本書の完全な引用ではなく僕自身の解釈も含めてある〜
Part 1
- 効率を上げれば上げるほどますます忙しくなる
- 生産性オタクは TODO リストを消化することに夢中
- そもそもやりたいことを全部やる時間はない
- 時間をコントロールしようとすればするほど時間のなさにストレスを感じる
- 給料は良いけど忙しすぎて家族とゆっくり過ごせない
- もっと効率的に進めれば忙しさから逃れられるという希望を捨てる
- 時間をコントロールするために完璧なスケジュールを作るとそれを邪魔する遅延や割り込みにストレスを感じてしまう
- 完璧主義者は大切なことを先延ばしにする
- 完璧を目指していたらいつまでたっても着手できない
- 注意散漫では相手を気遣うことさえできない
Part 2
- 時間との戦いに勝てるわけがない
- 時間をうまく使おうという強迫観念にとらわれている
- 休日も TODO リストを作って生産的に過ごしたくなる
- 何もしていないことが嫌と感じる怠惰嫌悪
- 目標志向すぎると誰が見ても圧倒されるような業績を残さないと時間を無駄にした気がしてしまう
- 個人主義的な時間に対抗して少しだけ共同の時間を取り戻してみる
- 宇宙的無意味療法
- 自分はまだ本当の人生を生きていない
刺さりすぎ...🔪
まとめ 🕛
「限りある時間の使い方」を読んだ.少し皮肉なのは,僕は有給を取った日 (2/9) に本書を読んでいて,さらに TODO リストに従って「45 min ポモドーロ x 3(読了)」そして「45 min ポモドーロ x 2(ブログ下書き完了)」で時間管理をしているところ.
当たり前のように休日も含めて毎日 TODO リストを使って過ごしているし,日々の "無駄な時間" を見つけてはなくすことができないかを考えているけど,まぁ "少しは" 価値観を見直してみようかなという気持ちにはなった.とは言え,ライフハックは今後も実践したいし,無謀だと言われても本書に対抗して「時間との戦いに勝ちたい」と思っている❗️本書から何も学べていないw
あと本書を読んでて笑ったところは「ビッグロックの法則はいかさま」という話と「著者がオーロラを見たときの感想」かな〜