書籍「LOVED」を読んだ📕どうしたらプロダクトを通して市場とユーザーのニーズに応えられるのか.どうしたらプロダクトを認知してもらえるのか.本書は「プロダクトマーケティング」というテーマで,理論・アプローチ・事例まで学べる刺激的な一冊だった.
と同時に本書を読んだだけで満足するのではなく,実際にプロダクト(もしくは何かしらプロダクトのようなもの)でアプローチを実践をすることで学びを深められる一冊でもあると感じた👏
本書は翻訳者であり友人でもある id:ykmc に送っていただいた.ありがとう❗️そして2冊目の出版本当におめでとう🎉
僕自身は今ソフトウェアエンジニアとして実際にプロダクト開発をしているけど,マーケティングは自分には関係ないと考えるのではなく,何かできることはないだろうか・どうすればもっとシナジーを生み出せるのだろうか,などプロダクトやマーケティングにさらなる歩み寄りが必要だなと姿勢を考えさせられた.
2023年3月まで約5年ほど技術講師としてプロダクト開発に携わるエンジニアの人材育成に注力していたけど,今は自分自身がプロダクト開発の現場にまた戻って本当に楽しみながら働けている.実はプロダクト開発にまた戻って活躍したいなと背中を押してくれた理由の一つとして,同じく id:ykmc が翻訳をした「プロダクト・レッド・オーガニゼーション」を読んだことが関係してて,本当にいつも刺激を与えてくれてありがとう❗️
目次
- PART Ⅰ : プロダクトマーケティングの基本
- PART Ⅱ : プロダクトマーケターの役割
- PART Ⅲ : プロダクトマーケティングの戦略
- PART Ⅳ : ストーリーとメッセージング
- PART Ⅴ : プロダクトマーケティングリーダー
プロダクトマーケティングの基本
PART Ⅰ では,プロダクトマーケティングの基本として,4種類の役割(活動)が解説されていた.ただ闇雲に「プロダクトマーケティング」と捉えるのではなく,具体的に言語化された目的を意識することで視野が広がりそう.また CHAPTER 1「巨人に打ち勝つとき」に載っているよくある誤解に "プロダクトマーケティングの仕事は販促物や営業資料を作ること" と書かれていたのも興味深かった.今までの限られた経験の中でもそのように振る舞っているように見えていた人はいたし,逆にもっと戦略性を持って振る舞っているように見えていた人もいて,過去の振り返りながら読めたのも良かった.
- 基本 1「アンバサダー」
- 基本 2「ストラテジスト」
- 基本 3「ストーリーテラー」
- 基本 4「エバンジェリスト」
そして,事例として Pocket, Microsoft Word, Dropbox, Quizlet など,実際に使ったことのあるプロダクトの話も出てくるため,実践的なプロダクトマーケティングをイメージできたのも良かった👌
アンチパターン
CHAPTER 8「プロダクトマネジメントとのパートナーシップ」と CHAPTER 9「マーケティングとのパートナーシップ」と CHAPTER 10「営業とのパートナーシップ」には "アンチパターン" と "良い状態" という具体例が紹介されていて,これは該当するものも多く首を立てに振りながら読んでいた👀
例えば,技術ファーストになりすぎていて「プロダクトはリリースされるけど営業が販売できない」や,戦略的な視点が落ちてしまっていて「マーケティングチームが営業チームへサービスを提供しているようになってしまう」など.
アジャイルマーケティング
CHAPTER 12「アジャイル時代のプロダクトマーケティング」も考えさせられる内容だった.エンジニア側とマーケティング側で機能開発や改善に対する温度感が異なる話は実体験としてもあって,だからこそ本章に載っていた「リリーススケール(リリースの分類と Go-to-Market 目標の共通理解を深める情報)」を活用する話はすぐにでも試せそうだった❗️
他にはアジャイルソフトウェア開発宣言(マニフェスト)を参考にした「アジャイルマーケティングマニフェスト」の話も載っていておもしろかった.本書の基本原則とサイトの原則は少し違う?
あわせて読みたい
プロダクト開発を学ぶシリーズとして「INSPIRED」と「EMPOWERED」がある.「LOVED」は3作目という位置付けとのこと📚
翻訳者 id:ykmc の発表資料もリンクしておく🔗
誤植
読みながら気付いたものをまとめておく📝
- P.230 :
一線を画していることシンプルに示した。
→一線を画していることをシンプルに示した。
まとめ
書籍「LOVED」は Go-to-Market 戦略として「プロダクトと市場とユーザーをつなぐ」アプローチと事例を学べる一冊だった❗️冒頭に読むだけではなく実践することで学びを深められると書いたけど,そのためにはプロダクト開発に関わるメンバー同士で本書の輪読会をするなど,シナジーを生み出せるように活用するのも良さそう.読むと良さそうな同僚にも積極的におすすめしていくぞー💡
僕自身はソフトウェアエンジニアとして,プロダクトマーケティングにも興味を示しできることから取り組んでいきたいと思えた👏