「リモート研修」や「リモート会議」をするときに,機材としては Blue Microphones Yeticaster と Beats Studio(有線)の組み合わせを使っている.特に「リモート研修」のように1日中配信を行う場合は遅延と充電の観点から意図的に有線を選びつつ,カジュアルな場であれば Bluetooth でも問題なく AirPods Pro を使っている.
オーディオ設定の確認 🎧
そのときに「オーディオ設定(特に出力側)はちゃんと機能している?相手の声をちゃんと聞ける状態になっている?」という個人的な不安があり,休憩時間など定期的に YouTube の適当なビデオを流して,音声テストをする癖がある.特に「リモート研修」では,なぜか BlackHole に設定されてしまう場面もあったりして「お客様の声をちゃんと聞ける状態になっている?」という確認を怠らないように意識している.
「Automator」+ say
コマンド 🎧
繰り返し行うこともあり,毎回 YouTube を開きたくないし,最初に流れる広告で音声テストをすることになる場面も多いし(笑)もっと簡単な手順に移行したいと考えていた.現在は Mac (macOS) で使える「Automator」と say
コマンドを組み合わせた手順に移行して,数ヶ月使っている.個人的には便利で満足している!他にも実現方法はあると思うけど,特に配信中は Mac の負荷も高くなるため,不要なツールを常駐させたくなく,シンプルに実現したかった.今回は簡単に設定を紹介する!
できること 🎧
- アプリケーションの「サービス」メニューから「音声テスト(
say
コマンド)」を実行できる - 任意のショートカットから「音声テスト(
say
コマンド)」を実行できる
Automator を使う 🎧
まず「Automator」を開いたら「クイックアクション」を選択する.
次に「アクション」➔「ライブラリ」➔「ユーティリティ」➔「シェルスクリプトを実行」を選択する.特に他サービスと連携する必要はなく「ワークフローが受け取る項目」は「入力なし」にしておく.「検索対象」はデフォルトのまま「すべてのアプリケーション」にしておく.シェルスクリプトは以下のように say
コマンドを実行する.文章は普通すぎて避難訓練のようになってしまった...!
$ say '音声テストです!聞こえますか?'
最後に「クイックアクション名」を「音声テスト」と設定したら終了!簡単!
ちなみに「クイックアクション」は ~/Library/Services
に保存されている.最初すぐに見つけられなくて困った!
$ ls -1 ~/Library/Services 音声テスト.workflow
サービスを確認する 🎧
「クイックアクション」はすぐに使える.Chrome や iTerm2 など,任意のアプリケーションを開いた状態から「サービス」➔「音声テスト」を選択すると say
コマンドを実行できる.便利!うおおおおお!
ショートカットを設定する
ショートカット経由で「クイックアクション」を実行することもできる.今のところ特に競合することのなさそうな「option + command + z」に割り当てて問題なく使えている.便利!ついつい押したくなってしまう!
まとめ 🎧
Mac (macOS) で使える「Automator」と say
コマンドを組み合わせて気軽に「音声テスト」を実行できるようにした.今まで YouTube を使っていた手順をシンプルに移行できて満足している.なお,今まで「Automator」はほとんど使ったことがなかったけど,実はイロイロと使える便利なツールかも?と思った.他にも使えそうな場面があれば検討してみよう.
おまけ : say
コマンド + Rubicure
なお,今回は最終的に「音声テストです!聞こえますか?」という普通すぎる文章になってしまったけど,検証段階では id:sue445 さんの Rubicure を使って,プリキュアの必殺技を読ませていたんだけど,say
コマンドの声優さんとの相性が悪かったのと,間違って「リモート研修」中に配信してしまうとヤバイため,個人利用に留めている(笑)スクリプトは雑に書き捨てたからもっとシンプルに書けるはず!
require 'rubicure' system("say #{Precure.healingood.girls.sample.attack_messages.first.gsub(/[\r\n]/,'')}")