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ストレッチ + リフレクション + エンジョイメント /「経験学習」入門を読んだ

「経験学習」とは,経験から学び成長することで,例えば,難易度の高かった仕事/個人プロジェクトなど,日々何かしらの「経験学習」をしていると思う.自分自身が今後どのように「経験学習」をしていけば良いのか,そして技術講師として学びを伝えるためにどんなことを意識すれば良いのか,そのあたりを知るために,今回『「経験学習」入門』を読んだ.本書の導入部分にも書いてあるけど,もっと成長したい人,育成に悩んでいる人,チームマネジメントをしている人などが読者層かなと.

「経験学習」入門

「経験学習」入門

経験学習モデル

組織行動学者のコルブによって提唱された「経験学習モデル」とは,以下の学習サイクルを繰り返しながら成長するという理論で,個人的には「省察(言い換えると,リフレクション,振り返り)」が特に重要だと思う.

  • 経験 (Concrete Experience)
  • 省察 (Reflective Observation)
  • 概念化 (Abstract Conceptualization)
  • 実践 (Active Experimentation)

ちなみに,最近読んだ「教育研修ファシリテーター」にも「経験学習モデル」の話が載っていて,また出たー!感がある.

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3要素

本書では「経験から学ぶ力のモデル」として,以下の3要素が挙がっていた.

  • ストレッチ(挑戦)
  • リフレクション(振り返る)
  • エンジョイメント(楽しむ)

常に挑戦するというのは重要なことだけど,ストイックすぎても続かないため,好奇心を持ち,楽しむことも大切だという意味で「エンジョイメント」が3要素の中に挙がっているのは良かった.そのためには,淡々と仕事を進めるのではなく「なぜこの仕事が必要なのか?」という本質を考えることが必要だと書かれていた.また「内発的動機」に関しても言及があった.「内発的動機」に関しては「モチベーション3.0」に詳しく書いてある.仕事/メンタリング/セルフコーチングなど,どんなシチュエーションでも「ストレッチ + リフレクション + エンジョイメント」を意識すると良さそう.

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70:20:10 の法則

成長を決める要素の比率として「70:20:10 の法則」が紹介されていた.

  • 70% : 直接経験
  • 20% : 間接経験(フィードバック)
  • 10% : 間接経験(読書/研修)

比率に異論はないけど,個人的には「フィードバックをもらうこと」をとても大切にしていて,むしろ「フィードバックをもらえなくなったら成長は止まる」とも思っているので,工夫次第では「20%」以上の価値がある要素になると思う.本書には「ポジティブ・フィードバック」も「ネガティブ・フィードバック」もどちらも言及があった.「ポジティブ・フィードバック」は,ただ褒めるだけではなく,良いことを良いと適切に伝えることができる点がポイントで,「ネガティブ・フィードバック」は異なる価値観を気付かせることがポイントだと思う.本書にも「批判にオープンになる」という話があって良かった.

能力的成長と精神的成長

成長を分類すると「能力的成長」「精神的成長」に分類できると書いてあった.特に「精神的成長」とは,仕事に対する信念/価値観が変わり,自己中心的なものから,他社/社会と繋がり影響を与えていくようになるということで,組織を客観的に見て,組織の課題解決に向き合ったりするのは「精神的成長」に分類されるのかもしれないと感じた.

まとめ

『「経験学習」入門』を読んだ.内容的にはそこまで新しいものはなく,これまで読んできた「自己啓発」関連の本と「メンタリング」関連の本とカブっている部分も多かったけど,改めて「経験学習」のサイクルを学び直せたのは良かった.どこまでもストイックに挑戦していく性格なので,よりエンジョイメントの比率を高くし,もっと間接経験(フィードバック)をもらいながら成長できるように頑張りたいなと!